Gartnerが米国時間11月10日に発表したデータによると、「Android」は、スマートフォンOSの第3四半期の世界市場シェアにおいて、第2位の座を獲得したという。
GoogleのモバイルOSであるAndroidは、この1年間の急速な成長に牽引されて、世界市場の25.5%のシェアを獲得し、前年同期の3.5%から大きく躍進した。しかし、依然として第1位の座に君臨するのはNokiaの「Symbian」で、市場シェアは前年同期の44.6%から減少して、36.6%だった。
Android携帯電話が急速に成長している理由の1つは、異なる消費者セグメントをターゲットにできることであるとGartnerは述べている。サムスンは、「Galaxy S」などハイエンドの携帯電話が好調であった。しかし、ZTEがプリペイドパッケージとして英国で最近発売した低価格のAndroid携帯電話が示すように、ローエンド機種も人気を集めている。またGartnerによると、Googleは、アップデートをすばやくリリースし、そのたびに、新機能、何らかの革新、OSに対するちょっとした改良を加えることによって、Androidを常に更新しようと取り組んでいるという。
世界のスマートフォン市場におけるAppleのシェアはこの第3四半期、17.1%から16.7%とやや減少したが、同社は「iPhone 4」の発売に支えられて好調であった。同四半期の北米のスマートフォン市場においては、AppleのシェアがResearch In Motion(RIM)を抜いた。西欧では、「iPhone」販売台数がこの1年間で倍増し、Appleは全携帯端末のベンダーの中で、Nokiaとサムスンに続いて3番目となった。
Gartnerのリサーチ担当バイスプレジデントを務めるCarolina Milanesi氏は声明で、「Appleは、『iPad』によって『iOS』を飛躍的に拡大し、『iPod touch』が引き続き好調であるため、販売において大きな成果を上げているといえる」と述べた。「しかし、さらに重要な点は、それらが、AppleのエコシステムとiPhoneの強化に貢献し、スマートフォンのみを製造するメーカーには太刀打ちできない状態に押し上げたことである(中略)Androidは、ますます多くのメディアタブレットや『Galaxy Player』のようなメディアプレーヤーに搭載されつつあるが、マルチデバイスとしての存在感としては、iOSに大きく遅れをとっている」(Milanesi氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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