HTC、アジアでもHTC Desire HDやZを発売へ--Softbank 001HTも披露

 HTCは10月7日、台湾・台北の世界貿易センターで新製品発表イベント「HTC Party 2010」を開催し、9月にロンドンで発表した最新スマートフォン「HTC Desire HD」と「HTC Desire Z」の実機展示を行った。ソフトバンクから発表されたばかりの「HTC Desire HD SoftBank 001HT」の実機も公開された。

11月からアジアで発売へ--Desire HDは日本販売も

  • HTC Party 2010会場にはアジア各国からメディアが多数参加

 イベントにはHTC及び各国の通信事業者のトップが登壇し、HTC Desire HDとHTC Desire Zへの期待や開発コンセプトなどが語られた。地元である台湾では3つの大手通信事業者がこの2機種の取り扱いを同時に開始する予定で、これはHTCにとっても台湾の通信業界においても初のケースになるという。

  • HTC及び各国事業者など関係者が一同に集まった

 HTCのCEOであるPeter Chou氏は、最近の業績を紹介。米国の携帯電話キャリアSprint向けの世界初となる3G/WiMAX対応端末「HTC EVO 4G」や、ヨーロッパ・アジアなどで販売中の「HTC Desire」といったハイエンド向けのスマートフォンが好調で、世界中でHTCの商品のブランドイメージが高まっているという。HTCは今後自社製品の価値をさらに高めていくために、ユーザーエクスペリエンスの向上、すなわち消費者が使いやすい製品を作ることを第一の開発コンセプトにしていると語った。

  • HTC Desire HDとZを発表するCEOのPeter Chou氏

 その集大成となるのが今回発表したHTC Desire HDとHTC Desire Zだ。この2製品を消費者に届けるため、世界中の通信事業者らとパートナーシップを積極的に組んでいく予定だという。またソフトバンクの代表取締役社長である孫正義氏の名前を挙げ「HTC Desire HDの販売が日本でも行なわれることに感謝したい」と語り、日本での販売にも大きな期待を寄せる。

 HTC Desire HDとHTC Desire Zは端末を取り扱う通信事業者にとっても魅力的な製品のようだ。台湾の通信事業者の代表らは、「クラウド系サービスの“HTC Sense.com”は、当社の3Gネットワークを有効活用できる」(中華電信会長兼CEO、Dr.Shyue-Ching Lu氏)、「HTCはスマートフォンのラインアップが多く、顧客獲得に有利な製品が多い」(Taiwan Mobile社長兼CEO、Harvey Chang氏)、「HTCはつねにユーザーフレンドリーな端末を出している」(Far EasTone社長、Yvonne Li氏)とコメントしている。さらに、「iPhone 4キラーとなりうる唯一の製品」(香港CSL)、「HTCはつねにベストの製品を提供してくれるメーカー」(マレーシアMaxis)など、今回の新製品にはアジア各国の通信事業者も大きな魅力を感じているとコメントしている。

 ハードウェアスペックが高いだけではなく、金属素材を採用した高級感あるボディ、また使いやすさの向上など、HTC Desire HDとHTC Desire Zは消費者に高い満足度を提供できる製品とする。HTCのマーケティング部門責任者のJohn Wang氏は、この満足度を提供する製品コンセプトを「HTC Sense」として紹介。電源ボタンONですぐに起動するクイックスタートや端末を裏返すだけでサイレントモードになるなど、消費者が日々求めている「ちょっとした使いやすさ」が製品の隅々に反映されているという。

 また新サービス「HTC Sense.com」では、端末を紛失してもPCから端末位置検索やデータのリモート削除などが行える。データのバックアップも簡単で、端末買い替え時のデータ移行も容易になるとのこと。このように消費者ニーズを常に考えた製品づくりがHTC Senseであるとした。

 HTC Desire HDとHTC Desire Zの発売時期について、HTCアジアの副社長、Jack Tong氏はアジア各国で11月中に発売されると断言し、約1カ月後にはこの新製品が各国の消費者の手に渡ることを約束した。

  • 金属素材のボディを説明するマーケティング部門責任者のJohn Wang氏

  • 電源ボタン投入後、2秒で起動するクイックスタートをiPhone4と比較

  • アジアでの発売は今年11月

HTC Desire HD SoftBank 001HTも実機を公開

  • 「Desire HD」(左)と 「Softbank 001HT」(右)

 イベント会場にはHTC Desire HDとHTC Desire Zの2機種が展示されていたほか、日本のメディア向けにHTC Desire HD SoftBank 001HTの実機が公開された。ソフトバンクモバイル向けの001HTは背面にソフトバンクロゴが入るほか「S!Mail」対応などの日本向けカスタマイズが行われているとのこと。機種名が同一であることからハードウェアスペックも同一のものとなっている。日本での発売時期は11月上旬以降になるとのこと。

 HTC Desire HDはOSにAndroid 2.2(Froyo)を採用、1GHzのプロセッサ、1.5Gバイトメモリを備える。ディスプレイは4.3インチ、WVGA(480×800ピクセル)。HD動画撮影が可能な8メガピクセルカメラを備え、迫力あるサウンドを再生可能なドルビーモバイルにも対応している。本体のサイズは高さ123mm×幅68mm×奥行き11.8mm、重量は164g。

 HTC Desire ZもOSはAndroid 2.2、CPUは800MHzになる。背面に収納されたキーボードは開くとディスプレイ部分との段差がなくなる特殊な機構を備えている。キーボードを閉じたサイズは高さ119mm×幅60.4mm×奥行き14.16mm。キーボードがある分、重量は180gと若干重くなっている。ディスプレイは3.7インチWVGA(480x800ピクセル)、カメラは5メガピクセル。

  • ディスプレイは4.3インチの大画面

  • 背面からキーボードがせり出す「HTC Desire Z」

  • キーボードはディスプレイ部とほぼフラットになる

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