大日本印刷(DNP)とDNPの子会社であるCHIグループは7月8日、約10万点のコンテンツをそろえた国内最大級の電子書店を今秋に開設すると発表した。
オンライン書店「bk1(ビーケーワン)」と連携し、今後はさらにDNPグループの丸善、ジュンク堂、文教堂などの書店との連携も進めていくという。
DNPは、これまでPCや携帯電話、スマートフォン向けの出版コンテンツの制作を行ってきた。PC向けには電子書籍販売サイト「ウェブの書斎」、携帯電話向けには「よみっち」を提供し、電子書籍配信事業も手がけている。
新たに開始する電子書店では、PCやスマートフォンをはじめとした読書専用端末、多機能端末など、多数の端末に向けて電子出版コンテンツを販売するという。また、bk1と連携して電子出版コンテンツと紙の書籍の両方を取り扱い、利用者のあらゆるニーズに対応するとしている。
また、書籍の販売だけでなく制作も手掛ける。紙の書籍から多機能情報端末向け電子出版まで、ワンストップの制作体制を構築。印刷とデジタル出版を同時に進める「ハイブリッド編・制作」工程への再編を支援し、出版社の編集プロセスを含めた新たなワークフローを提供するとのことだ。
新電子書籍店では、生活者が「読みたい本に必ず出会える」「読みたい本を読みたい形で読める」をコンセプトとし、リアルな書籍と電子出版コンテンツを提供する国内初となる最大級のハイブリッド型総合書店を目指す。電子書店事業により、DNPは2015年をめどに500億円の売上げを見込むとしている。
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