ニューヨーク発--ウェブポータルの米Yahooと携帯電話メーカーのNokiaは米国時間5月24日、両社の提携を拡大すると発表した。NokiaはYahooの電子メールおよびメッセージングサービスをより広範に利用可能に、YahooはNokiaの地図技術「Navteq」を利用可能になる。
両社は2005年から提携関係にある。Yahooのサービスは既に、一部のNokia製端末にプリロードされている。今回の新しい提携は、その関係を拡大し、Yahooの電子メールおよびインスタントメッセージングサービスをNokiaのインターネットプラットフォーム「Ovi」に統合するためのものである。フィンランドを拠点とするNokiaがNavteqの買収で獲得した地図サービスは、Yahooの地図サービスを強化する予定である。
Yahooの最高経営責任者(CEO)であるCarol Bartz氏は、今回の提携は独占的なものではないと述べた。Yahooは、他の携帯電話メーカーとの提携も継続し、他のスマートフォンOSにも統合される予定である。つまりYahooは今後も、Research In Motion(RIM)の「BlackBerry」、Appleの「iPhone」、さらにはGoogleの「Android」搭載端末に搭載される。
NokiaのCEOであるOlli-Pekka Kallasvuo氏は、この提携により、米国市場における同社の基盤が強化されるだろうと述べた。同氏は、同社が北米市場で苦戦していることを認めた。Nokiaは、世界の全体的な携帯電話市場に加え、成長中のスマートフォン分野においても優位な立場にあるが、米国内では遅れをとっている。
「われわれは端末だけではなく、端末に付随するサービスも販売している」とKallsvuo氏は述べた。「ナビゲーション、位置情報、地図などのサービスは、マインドシェアを拡大する。今回の提携は、それらのサービスをさらに提供し、この市場におけるわれわれの地位を強化するための一歩である」(Kallsvuo氏)
このたびの提携の金銭的条件は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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