Obama米大統領は数カ月待った後、セキュリティが高度に強化された「BlackBerry」を間もなく手にする予定である。
Washington Timesは米国時間4月23日、米国家安全保障局(NSA)が大統領専用「BlackBerry 8830」の「開発の最終段階にある」と報じた。NSAは暗号化ソフトウェアが水準に達していることを確保するテストを現在も続けている。大統領は数カ月のうちに新たなBlackBerryを所有できる予定である。
ワシントンD.C.に本拠を置く企業であるThe Genesis Keyは、このセキュリティが強化されたBlackBerryの安全確保に使用されるソフトウェア「SecureVoice」を開発した。Washington Timesによると、BlackBerryのメーカーであるResearch In Motion(RIM)も開発に参加してきたという。
Obama大統領は警備当局が大統領のBlackBerryを取り上げる必要があることを明らかにしていた。そのためObama大統領は2009年1月に就任して以来、主要な大統領スタッフや側近と連絡するために面倒な対策をとってきている。
具体的に言うと、Obama大統領は現在使用しているBlackBerryをGeneral Dynamicsが製造した「Sectera Edge」と呼ばれるセキュリティ機器に接続してきた。このソリューションはNSAのセキュリティ要件を満たしているが、米大統領に就任する以前はBlackBerryを腰に下げている姿をしばしば撮影されてきたテクノロジ通のObama大統領にとって理想的ではなかった。
Obama大統領は新たな高性能BlackBerryを使って他の先進的なプロフェッショナルと同様にテキストメッセージや電子メールを送ったり、セキュリティの確保された電話をすることが可能になる予定である。しかしこれには条件がある。この新しいソフトウェアを利用すると、大統領はこの同じ暗号化ソフトウェアを動作させているデバイスを持つユーザーとしか連絡できない。筆者の推測では、Obama大統領はこの大統領専用BlackBerryを使って仕事帰りにピザを注文できないであろう。
とは言うものの、Washington Timesによると、このソフトウェアはあらゆるBlackBerry 8830や「BlackBerry Curve」で動作し、政府高官やファーストレディのMichelle Obama氏が使用するデバイスにインストールされる予定であるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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