IDC Japanは3月18日、2008年第4四半期、および2008年間の国内携帯電話市場規模を発表した。2008年第4四半期は過去5年間で最も出荷台数が少ない期間になったという。
2008年第4四半期の国内出荷台数は、前年同期比32.8%減の809万台となった。これは出荷台数、成長率ともに、過去5年間で最低記録を更新したという。市場が急速に縮小した主要因として、IDC Japanでは以下の3点を挙げている。
この四半期における端末ベンダー別出荷台数シェアは、前四半期とあまり変わらなかった。1位はシャープ(25.2%)で、11四半期連続でトップシェアとなった。2位はパナソニック モバイルコミュニケーションズ(16.6%)、3位はNEC(15.5%)となっており、NECは上位ベンダーで唯一、前年同期に比べて台数が伸びたという。IDC Japanではその理由として、NTTドコモ向けFOMAシリーズに復調の兆しがあり、販売面においても安定した実績を残し始めていることを挙げている。
2008年間出荷台数は、前年比18.1%減の4222万台となった。ベンダー別シェアにおいては、2008年第4四半期と同様、シャープ、パナソニック、NECの順となっている。
2009年の見通しに関しては、「前半は、景気悪化の影響を受けるかたちの厳しい出荷状況が続くだろう。現段階では、2008年と同様、大幅なマイナス成長の可能性が高い」(IDC Japanコミュニケーショングループのシニアアナリスト、木村融人氏)と予測している。
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