2008年度通信機器市場が3兆7343億円の前年度比13.9%減になる見通しだ。情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)がこのほどまとめた「2008年度版 通信機器中期需要予測」で発表した。
同協会のまとめによると、2008年度における通信機器全体の市場額は3兆7343億円(前年度比13.9%減)の見込み。このうち、国内市場は3兆2286億円(同15.6%減)、輸出は5057億円(同0.9%減)と予測している。
減少と予想されるおもな要因は、市場の半分以上を占める携帯電話の買い控え、買い替えサイクルの長期化など。さらに新販売方式に伴う端末価格の上昇を受け、需要が急激に冷え込んでいることも挙げられる。
また3G基地局の増設は減少する傾向にあり、投資の中心は高速データ通信方式や小型基地局の増設などに移行し、引き続き減少が見込まれるとしている。
一方、増加が見込める機器では、パーソナルファクシミリ複合機の輸出が好調に推移。そのほか、NGNなど新たなサービス提供に向けた通信事業者の活発な投資などで、ルーター・LANスイッチが堅調に推移すると予測している。
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