しかし、実際はそうではなかった。全回答者の82%に当たる257人のiPhone 3Gユーザーが、受信感度に関する問題を報告している。その内容は、地元の3Gネットワークへのデータ接続が不安定であるという問題から、度々通話が途切れるという問題までさまざまだ。このようなトラブルは全米32州で報告されているが、西部の方が若干状況は悪いようだ。こうしたトラブルに見舞われたユーザーの37%が西海岸在住で、その大半がサンフランシスコのベイエリアかロサンゼルスの在住者だった。
しかし、カリフォルニア州は米国で最も人口の多い州であり、またAppleのルーツはベイエリアである。その点を考えれば、iPhone 3Gの初期導入者全体に占める同州住人の割合が高くても不思議ではない。しかし、同州の住人のほぼ全員が、iPhone 3Gの受信感度でトラブルを経験しているのだ。同州クパチーノにあるAppleの本社近くのサウスベイエリアの住人も例外ではない。
クパチーノに隣接するサンタクララ在住のMarty Faltesek氏は、「ベイエリアや(テキサス州)オースティンをしばしば訪れるが、いわゆる3Gエリア内でiPhone 3Gの画面上に3Gアイコンが表示されるのは3回に1回以下だろう」と回答している。西海岸在住のiPhone 3Gユーザーのうち、iPhone 3Gの受信感度に満足している人の割合はわずか13%で、(調査を実施した)全ての地域の中で最も低かった。
そのほかにiPhone 3Gに対する不満の声が多かった都市として、シカゴとニューヨーク市が挙げられる。繰り返しになるが、たしかに初期導入者が大都市に住んでいる可能性は高い。しかし、これら2都市では、iPhone 3Gについて問題ありとする回答の数が、問題なしとする回答の数を大幅に上回った。
一方、全回答者のうちiPhone 3Gに満足と答えた回答者の割合が最も高かった地域は、米国北東部だ。同地域の住人から計61件の回答が寄せられ、そのうちの23%がiPhone 3Gの受信感度に満足との回答だった。また、南東部の住人も一般のユーザーに比べiPhone 3Gの受信感度に対する満足度は高いようだ。
また回答したiPhone 3Gユーザーの大半が、地元のAppleやAT&Tの店舗で、店員の対応に不満を抱いたと回答している。自らの体験を報告する人々の多くが、AppleとAT&Tでは、特に、iPhone 3Gユーザーの不満の声を取り上げる報道が拡大してきた先週にはiPhone 3Gの問題が広範にわたっていることを認識しているようだったと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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