エイケア・システムズはこれまでメール配信システムをASP等で企業向けに提供する事業が中心で、一般消費者向けのサービスは今回が初となる。「携帯電話を活用した新たなコミュニケーションツールを提供したいと考えた。ケータイメールは通話に近い感覚で使われており、メールベースのコミュニケーションサービスが受け入れられるのではないか」とエイケア・システムズ代表取締役の有田道生氏は話す。
利用料金は無料。メール内に掲載した広告で収益を得る。また、ザブトンのシステムを企業に提供したり、マーケティングツールとして展開する考えもある。「メールマーケティングの新しい可能性をアピールしたい」(有田氏)
携帯電話向けのコミュニケーションサービスについては、青少年が犯罪等に巻き込まれるケースが増えているとして、インターネット上の有害情報から青少年を保護することを目的にした、いわゆる「有害サイト規制法」が6月11日に参議院本会議で可決されたばかり。ここでは、携帯電話事業者に対してフィルタリングサービスを提供することを義務づけているが、メールに関しては通信の秘密を守る観点から、フィルタリング対象外とされている。
このため、エイケア・システムズは18歳未満の利用を規約で禁じた。また、公序良俗に関するような言葉や、メールアドレス、電話番号などを記入したメールを送信した場合はほかの人に届かないようにするとともに、警告メールを送信者に送る。「人間の目でもチェックするが、メールアドレスや電話番号を伝えられないようにすることで、直接会うことが難しくなり、問題が起きるのを防げる」と伊地知氏は話す。
初年度の目標会員数は50万人。20代の女性が主なターゲットだ。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの3キャリアに対応する。HTMLメール対応機種を推奨しているが、非対応機種でもテキストと添付ファイルに分かれて受信するため、利用は可能としている。
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