Palmは米国時間10月1日、2003年以来初めての赤字という、不本意な結果に終わった決算を発表した。
Palmは、8月31日締めの2008年第1四半期において、純損失80万ドルを計上した。なお同社の前年同期の純利益は1650万ドルだった。スマートフォンの売上高は21%上昇したが、全体的な売上高は、前年同期が3億5600万ドルだったのに対し、2008年第1四半期は3億6100万ドルとなり、その伸び率は1%にとどまった。
原因の多くは、「iPhone」の影響をPalmが受けたこととされているが、問題はそれだけではない。顧客がPalmを避けつつあり、その要因として、同社競合であるResearch in MotionやNokiaなどがアップデートされた製品を発表しているのに比べ、Palmの動きが鈍いことが挙げられる。同社は先日、「Palm Centro」を発表し、勢いを取り戻そうとしている。しかし、この発表の結果が反映されるのは、この次の四半期となる。
恐らく、Palmが前四半期で研究開発に多くを費やした理由は、このためだと思われる。同社は、前年同期が4100万ドルだったのに対し、前四半期は5300万ドルを費やしている。しかし、事態は今四半期でもあまり好転しないようだ。Palmは、売り上げと利益の両方がウォール街の期待を下回る、と予測している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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