2008年には基地局が自宅にやってくる--ソフトバンクモバイル、フェムトセルをデモ - (page 2)

永井美智子(編集部)2007年07月02日 23時10分

 将来的にはフェムトセルにHDDなどを搭載し、ホームサーバとしてテレビや家電、固定電話などともつなげる考え。「将来どんなものがつながるかまで考えて設計している。次世代の産業を作っていく」(宮川氏)

 フェムトセルはブロードバンド回線を利用するため、通話料やデータ通信料が安くなるという期待もされている。この点に対し宮川氏は、「通話料金はホワイトプランを使えば無料のようなもの。データ通信料金はユーザーのARPU次第で、これから検証していく」と述べるにとどめた。

 6月28日にはフェムトセルを使った通信システムの無線実験局免許を取得しており、6月から12月まで1都3件で実証実験を進める。携帯電話のコアネットワークとの接続や安定性、電波特性、ほかの基地局との電波干渉などについて調査するのが目的だ。

 実験にはNECやエリクソンなど8社のベンダーが参加する。7月2日にはそれぞれのベンダーによるデモや開発中の端末が披露された。テレビ電話やHSDPAを利用した動画ダウンロードの様子が披露され、各社は技術的な完成度を競っていた。

Ubiquisysフェムトセル Ubiquisysのフェムトセル(右上)を使ったデモの様子。通話にはやや遅延があり、音声も割れ気味ではあったが、接続に問題はなかった。2008年春までに右下の機器程度のサイズにまで小型化するという

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