GALAXY Sシリーズを超えられるか--サムスンが語る「GALAXY Note」にかける意気込み

 NTTドコモの冬モデル「GALAXY Note II SC-02 E(GALAXY Note II)」が11月16日に発売となる。スマートフォンとタブレット機能を併せ持つGALAXY Noteシリーズは、国内では4月に初となる「GALAXY Note SC-05D(GALAXY Note)」が発売された。後継モデルとして今回登場したのがGALAXY Note IIだ。

Product Design担当のJaewoong CHUNG(ジョン・ジェウン)責任研究員とUX Design担当のYuran KIM(キム・ユラン)責任研究員
Product Design担当のJaewoong CHUNG(ジョン・ジェウン)責任研究員とUX Design担当のYuran KIM(キム・ユラン)責任研究員

 GALAXY Noteシリーズは、スマートフォンとタブレットの双方を手がけるサムスンが、中間に位置する新ジャンルの端末として力を入れている製品だ。サイズ感に加え、「Sペン」と呼ばれるスタイラスを本体に収納し、手書きメモなどの簡単なものから標準搭載するアプリで本格的なイラストを描ける“デジタルノート”でもある。

 2代目となるGALAXY Note IIは画面サイズを約5.3インチ(800×1280ドット)から5.5インチ(720×1280ドット)に拡大しつつもアスペクト比を16対9にしたほか、横幅を83mmから幅81mmとスリムにし持ちやすくした。

左が新Sペンで、短いピンク色のものが初代Sペン
左が新Sペンで、短いピンク色のものが初代Sペン

 プロダクトデザインを手がけるSamsung Electronics Product Design担当のJaewoong CHUNG(ジョン・ジェウン)責任研究員は、「大きかったのでグリップ感が落ちるという市場の要望があった。それを改善するために横幅を小さくして縦を長くし、比率変換を図った。手で持つときに、手のストレスを軽減するため、ラウンドにしグリップ感を向上させた」と語った。

 Sペンは従来よりも長くし、1mm幅を広くしたほか、ペンのボタン位置を改善。ペン先は細くグリップ感がある素材に変更して1024段階の筆圧検知で感度をアップさせた。

日本は完璧でないと受け入れられない--サムスンの見方

Samsung Electronics Product Plannning(TBD)のKang Ji Hyoun(カン・ジヒョン)氏とKawangLae KWAK(カク・カンレ)次長
Samsung Electronics Product Plannning(TBD)のKang Ji Hyoun(カン・ジヒョン)氏とKawangLae KWAK(カク・カンレ)次長

 サムスンによれば、GALAXY Note IIは発売から1カ月で300万台を突破。前モデル同期比で販売台数は3倍と発表しており、GALAXY Noteシリーズはこれまでになく好調だという。一方で、Samsung Electronics Product Plannning(TBD)のKawangLae KWAK(カク・カンレ)次長は、「グローバルでは成功したが、日本は思っていたよりよくなかった」と明かす。

 カク氏は、「特に韓国、欧州、東南アジア、中国で売れている。中でも韓国ではGALAXY Noteの売れ行きがとても良い。日本で売れなかった理由を考えると、日本のユーザーは完璧でないと受け入れられない、という感じがする。GALAXY Note(初代)ではSペンの使用感が完璧ではなかったし、Sペンが対応するアプリや機能も十分ではなかった」と振り返った。

 韓国市場で好調だった理由は「日本よりもアーリーアダプター層が多く、大きい画面に対する抵抗感があまりない。スピードの速さと大画面がシナジー効果を生んだ」とした。

 新たな製品を投入する今、「GALAXY Note IIは機能を改善し、アプリも準備もしているので、売れ行きがよくなると期待している。個人的な意見だが、GALAXY Note IIはGALAXY Sシリーズと同じぐらい売れると嬉しい」と意気込む。

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