景気が低迷する中、ミシガン大学が実施する年次調査である米国顧客満足度指数(ACSI)の2009年度の結果によると、一部の低価格PCブランドの顧客は、これまで以上に満足しているという。
米国時間8月18日に発表される2009年度のPCメーカーランキングにおいて、ランキングが最も上昇したブランドはCompaqとGatewayであった。Compaqのスコアは74で、5.7%上昇し、この1年間のコンピュータメーカーの中では最大の上昇率であった。Hewlett-Packard(HP)が所有する同ブランドの顧客満足度は、1996年以来の同ブランド最高値と同じ値を記録した。Acerが所有するブランドGatewayも顧客満足度が上昇し、2008年から2.8%上昇して74のスコアを達成した。
ミシガン大学の全米品質調査センターのディレクターを務めるClaes Fornell氏は、「価格が影響していると私は思う」と述べた。「(CompaqとGatewayの)マシンは、一般的に競合他社よりもやや低い価格が設定されている。それ以外については業界ではやや停滞気味であり、増加も減少もしない状態である」(Fornell氏)
同調査では、8万人の消費者により、製品に対する期待度、過去の経験、製品の理想的なバージョンとの比較に基づいて、各ブランドのランク付けがなされた。PCについては、100点中78点が「良好」であるとみなされる。
CompaqとGatewayの上昇にもかかわらず、2009年度版ACSIでは、引き続きAppleの評価が群を抜いて高く、スコアは84であった。同社に最も切迫する競合相手であるDellのスコアは75で、すべてのパソコンメーカーの平均スコアと同じであった。HPは73から74に上昇した。Appleのスコアはやや低下したが(2008年は85だった)、平均してすべてのPCメーカーのスコアが、2008年の74から2009年には75へと1.3%上昇した。これは、全体的に顧客が満足していることを示していると同時に、消費者のコンピュータの使用状況にほとんど変化がなかったことも表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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