テレビ広告でAppleに直接攻撃を仕掛けたMicrosoftが、戦場をウェブにも拡大している。
Microsoftが開始したオンライン広告は、ウェブサーファーが同じ金額で購入できるものを比較する内容だ。比較するとその都度、Macなら本体1台と、(言ってみれば)無価値なものを購入でき、PCの場合は本体1台とそのほかに価値あるものを2つ購入できる、といった結論になる。
ある比較では、ユーザーが靴ひも、ペンのキャップ、MacBookのセットか、あるいはLenovo Y530、フォトスキャナ、1足のSupra(筆者もSupraは知らなかったが、どうやら流行に敏感なスケーター用シューズのようだ)のセットのどちらを選ぶか聞かれる。
Microsoftのセントラルマーケティング部門担当ゼネラルマネージャーであるDavid Webster氏は、低価格にしか魅力を感じない人もいれば、同じ金額で他に何が買えるかという点を重視する人もいると指摘する。今回のオンラインキャンペーンでは、Microsoftはこうした点に重点を置こうとしている。
またWebster氏は、MicrosoftはPC市場の多様性を訴えていくとし、顧客はWindowsに「より適した」製品を購入するようになると語る。
Webster氏は「高性能でBlu-rayドライブ付きのPCが欲しければ、ここにある」とし、さらに「重量が2.5ポンド(1.13kg)で、しかも光学式ドライブ付きのPCが欲しければ、ここにある。フェンスを隔てた向こう側とは対照的だ」と付け加えた。
MicrosoftがAppleの「Get a Mac」キャンペーンを直接お手本にしているのは明らかだ。広告自体の掲載場所やクロム調のボタンを見ると、まるでAppleの広告のように見える。
米国時間3月27日にNew York TimesとWall Street Journalのウェブサイトの正面に掲載されたこのオンラインキャンペーンは、26日から放送が開始されたテレビ広告を補完するものだ。
Webster氏は、Microsoftがそれらの場所に広告を掲載した理由は、Appleもそこに広告を掲載したからだと認めた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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