グーグル、「Jaiku」「Dodgeball」「Notebook」などでサービス打ち切り

文:Rafe Needleman(CNET News.com) 翻訳校正:中村智恵子、福岡洋一2009年01月16日 11時42分

 Googleは米国時間1月14日夜、このところ明らかに同社のブランド価値や業績にあまり貢献していない6製品に関して、サービス停止か開発中止、もしくはアクセス制限の措置をとると、それぞれの公式ブログで明らかにした。

 「Google Video」に関しては、Googleが2006年にYouTubeを買収したことが発端だった。「数カ月のうちに」Google Videoへのユーザーからのアップロードはできなくなるという。これはYouTubeの機能を考慮すれば納得がいく。同社は2007年、Google Videoの有料動画サービスについて、ユーザーからのアクセスを停止した。最近、「Picasa Web Albums」に動画アップロード機能が追加されたことを考えると、同社幹部がもっと別の需要に向けた別の動画サービスがありうることを認識しているのは明らかだ。詳細はGoogle VideoBlogに記されている。

 「Google Catalog Search」は打ち切りとなった。同サービスは光学式文字認識(OCR)技術の「デモンストレーション」として開始されたが、この技術はその後「Google Book Search」に使われるようになった。「すばらしい体験だった」という惜別の言葉とともに、Catalog Searchは終了した。今日、いまだオンラインに製品カタログを用意していない企業がどこにあるだろう?Catalog Searchはもう必要ないのだ。詳細はInside Google Book Searchに記されている。

 「Google Notebook」は開発を中止する。すでに登録済みで利用中の(数十人規模の)ユーザーは今後も使用できるが、ユーザー登録していない利用者にはNotebookの一部の機能と同様の、例えば「SearchWiki」や「Google Docs」、「Gmail」の「Tasks」、「Google Bookmarks」などの利用をブログで推奨している。Yahooが提供する「Delicious」や、「AdaptiveBlue」などには当然ながら触れていない。詳細はGoogle Notebook blogに記されている。

 Googleが2005年に買収した「Dodgeball」は「今後2カ月のうちに」サービスを終了する予定だ。携帯電話のソーシャルネットワークおよび位置情報のサービスとして一時は人気だったが、Twitterにほぼ取って代わられてしまった。

 これまで一度も非公開ベータ版の域を出なかった「Google Mashup Editor」は、「さらに強力な『Google App Engine』に注力するため」終了する予定だ。

 「Jaiku」は、現在のところ、Googleで働く「ボランティアチーム」のサポートによって続く可能性があるが、製品としてはGoogle App Engineに移植されオープンソースとして公開される予定だ。これは興味深い。同じオープンソースのマイクロブログのプロジェクトには、「Laconica」もある。Googleは2007年10月にJaikuを買収した。Dodgeball、Jaiku、Mashup Editorに関する詳細はGoogle Code Blogに記されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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