Googleが米国の広告配信市場で最大のシェアを占めていると言われても、誰も驚かないだろう。しかし、Microsoftのシェアがいかに小さいかを知って、驚く人は多いかもしれない。
コンテンツをトラッキングするAttributorは2008年10月、ドメイン7500万件からの広告配信サーバへのコールを分析した。Attributorが先週発表したデータによると、DoubleClickとAdSenseを擁するGoogleが、市場シェア56.5%を占めたという。
一方、Microsoftの市場シェアは3.8%だった。Googleに次ぐ順位につけたYahooは市場シェア9.7%。仮にMicrosoftとYahooが部門統合しても、Googleの数字には到底届かない。
なお、AdAge.comによると、サーバへのコールとは「ウェブサイトが、ユーザーへの広告表示をリクエストした時」を指し、「同調査はどの広告コードがページに載っていたかを調べた」という。
Attributorのデータは、DoubleClickとAdSenseが間違いなく異なる市場を相手にしていることを示している。DoubleClickはより大規模なサイトを対象とした市場を独占し、AdSenseはより小規模なサイトを対象とした市場で優位に立った。
しかし、Googleにとって必ずしも良いニュースばかりではない。Attributorが前回の1月に広告配信サーバへのコールを調査した際、GoogleのAdSenseとDoubleClickは69.7%のシェアを占めていた。これは13%以上の落ち込みである。
Googleは、MicrosoftやYahooにシェアを奪われたのではない。MicrosoftやYahooもシェアを落としている。その代わり、Googleは他の多くの競争相手にシェアを少しずつ奪われた。この競争相手には、AOLやRevenue Scienceが含まれている。Revenue Scienceは10月の市場シェアで6.7%を獲得し、上位5番手に躍り出た。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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