ブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアは同社が提供するサービス会員をパネラーとするリサーチ結果を発表した。
農薬等に汚染された工業用の事故米を食用に転用した事件のニュースが連日メディアを賑わせている。事故米について、人々はどう思っているのだろうか?20代から40代を中心とするネットユーザー男女413名の回答を集計した。
事故米事件があったことを知っているか?の問いには、全体の94.2%が「知っている」としており、性別、年代を問わずほとんどの人が事故米事件を認識。事故米を食べた可能性の有無について聞くと、実に42.6%が「食べたかもしれない」と回答。「食べてしまった」とした人も2.4%存在しており、身近に起こった事件であることを実感させた。
一方、「食べていない」は55.0%で、特に40代では61.1%と他の年代より少し高くなっている。「食べていない」と断言できる人が多い40代は、若い世代よりも「食品を見る目」に自信があるのかもしれない。
「食べてしまった」もしくは「食べたかもしれない」食品を複数回答形式で聞いたところ、全体では「スナック菓子類」が最も多く61.8%。以下「酒類(焼酎、酒など)」41.4%、「米類(米、餅米など)」36.0%、「麺類」26.9%、「生菓子類」18.8%と続いた。
年代別で見ると、「スナック菓子類」は20代が73.9%、「酒類(焼酎、酒など)」は30代が45.2%で、いずれも他の年代よりも高くなっている。
男女別で見ると、「酒類(焼酎、酒など)」は男性50.0%、女性31.0%で、男性が女性を20ポイント近く上回った。一方「米類(米、餅米など)」は男性31.4%、女性41.7%で、女性が男性を10ポイント以上、上回っている。
事故米に類似した事件は今後発生・発覚すると思うか?の問いには、全体では「まだまだ多数あると思う」が70.0%で多数を占め、「少しはあると思う」17.4%をあわせると87.4%もの人が「今後もある」と回答。食の安全に対する信頼は地に落ちたと言えそうだ。
しかし、事故米報道後、飲食などで事故米が利用されているかどうかを気をつけているか?と聞いたところ、67.1%が「特に気をつけていない」と回答。 30代では62.4%とやや低いものの、いずれでも6割を超えており、半数近くが「食べたかも」と身近に感じているにも関わらず意識は低い。危機感はさほど深刻ではないのかもしれない。
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