ALBERTは6月30日、同社が運営するショッピングポータルサイト「見つかる.jp」のファッションカテゴリに、徳島大学と共同で開発した類似画像検索システム「SUDACHI」を搭載したことを発表した。
ECサイトの商品画像には、単に商品のみが写っているものだけでなく、背景部分に景色が写っているもの、人物が着用しているものなどがある。SUDACHIは、これら画像の背景部分を無視して、対象となる商品の部分のみから特徴量を抽出できる。そして色や模様、形状、カテゴリの重み付けをした上で、類似商品を検索可能だ。
今までの見つかる.jpのファッションカテゴリでは、「赤」「青」「緑」といった商品の属性データ情報をもとに、似ている商品を表示していた。SUDACHIの採用により、商品画像そのものの類似度を解析し、微妙な色の違いや模様など、似ている商品を類似度順に提示することが可能となった。
リニューアル後は、気になる商品のアイコンをクリックすると、「色が似ているアイテム」が右上に、「色だけ似ている別カテゴリのアイテム」が左下に、「同じカテゴリの色違いのアイテム」が右下に表示される仕組みだ。気に入った商品を次々にクリックするだけで、類似する商品のみならず、意外性のある商品を見つけ、購入できるとしている。
このたびのリニューアルにより、ファッションカテゴリで取り扱う商品数が増大し、約3000商品を検索することが可能となった。今後は、取扱商品数のさらなる拡大や、他カテゴリへの展開のほか、「モバイル版SUDACHI」も開発する予定だ。
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