特定非営利活動法人アフィリエイトマーケティング協会は6月25日、「アフィリエイターから見たECサイトに関する意識調査」の結果を発表した。
調査によると、2007年の月当たりのアフィリエイト収入は「1000円未満」が15.7%と最も多く、次いで「1000円以上5000円未満」(15.1%)、「10万円以上〜20万円未満」(10.1%)となっている。「収入なし」が8.8%いる一方、「100万円以上」も5.7%いるなど、収入に格差があることがうかがえる。
また、特別報酬をもらっているECサイトが「ある」と回答した人は37.1%いた。特に月10万円以上のアフィリエイト収入者だけをみると「ある」と回答した人が73%に上る。「ある」と回答した人に実現方法を聞いたところ、「提携ECサイトから提案があった」(55.9%)と「登録ASPから提案があった」(40.7%)の2つが大半だった。
ここ1年で受け取った報酬額が最も多い提携するECサイトについて、その提携先のEC担当者と情報交換を「している」と回答した人はわずか17.0%。ただし月10万円以上のアフィリエイト収入者だけをみると「している」と回答した人は42%となっている。どのような交流をしているかについては、「自分のサイトの集客状況などの情報交換」(40.7%)や「特別報酬の交渉」(37.0%)、「提携ECサイトのアフィリエイトに関するアドバイス」(37.0%)、「提携ECサイトの商品・サービスに関するアドバイス」(37.0%)などが多く挙げられた。
提携したいと思うECサイトについては「自分のウェブサイトのコンテンツと相性が良い」や「報酬料率、報酬額が高い」、「企業や商品・サービスの信頼性が高い」などが重視する点として多く挙げられた。一方、提携したくないと思うECサイトについては「短期間で販売中止になったり、アフィリエイトリンクが切れてしまたりする」や「キャンセル率が高い」、「企業や商品、サービスの信頼性が低い」、「報酬料率、報酬額が低い」などが多く挙げられた。
新しくECサイトと提携するきっかけとしては、「ASPのブログや管理画面などウェブサイトでの紹介」(56.0%)が最も多く、次いで「ASPのメールマガジンでの紹介」(45.9%)、「他のアフィリエイターのサイトで見て」(42.8%)となった。男女別にみると、女性は「サンプルを事前に配布されて」(40.3%)が男性に比べ約25ポイントも高くなっている。また、アフィリエイト収入別にECサイトと提携するきっかけをみると、100万円以上の高額収入者は「ASP担当者から個別に依頼を受けて」(88.9%)などとなっている。一方、1000円未満の小額収入者は、キャンペーンや他のアフィリエイターのサイトで見て自発的に始めた場合が多い。
売れ行きが良いECサイトと悪いECサイトの違いについては「販売する商品と自分のサイトの相性」や「そのECサイトや商品に対する自分自身の熱意、知識」「ECサイトや商品のブランド力」などが多く挙げられている。
このほか、アフィリエイトをしていて困ったことや不満点については「突然の撤退、報酬ダウンは困る」や「注文却下の理由が知りたい」、「リンク張替え作業が大変」などが挙げられた。
調査は2008年3月7日〜4月4日、日経BP、日経ネットマーケティング、マクロミルの協力を得て実施したもの。有効回答数は159人。
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