NPO法人、アフィリエイトマーケティング協会は11月27日、「アフィリエイトプログラムに関する意識調査2007年」を実施、結果を発表した。
調査は2007年9月26日〜10月12日に実施したもので、調査パネルはボーダーズのリサーチモニター「アンとケイト」の会員のうちアフィリエイト利用経験者1万5480人。また、「協会回答者」として、同協会が提供するソーシャルネットワーキングサービスへ参加している個人ウェブ会員、第7回アフィリエイト・カンファレンスの参会者の合計158人を対象に同様の意識調査を実施している。
調査によると、アフィリエイトプログラムの利用経験年数は調査パネルが「1年未満(36.5%)」と「1年以上〜2年未満(31.0%)」で7割弱に達し、利用経験が浅いのに対し、協会回答者では「1年未満(24.1%)」が最も多いものの、「3年以上〜4年未満(20.3%)」や「5年以上(17.1%)」も多く、利用経験が長いことがうかがえる。
現在の1カ月当たりのアフィリエイトによる収入については、調査パネルは「収入はない(23.9%)」と「1000円未満(43.6%)」の合計が過半数を超えるのに対し、協会回答者では「5000円以上1万円未満(14.6%)」が最も多く、次いで「1000円以上5000円未満(13.9%)」「20万円以上〜50万円未満(10.8%)」と続き、収入には個人差が大きいことがうかがえる。「収入はない」も約1割いる。
また、「あなたにとってアフィリエイトプログラムとは何ですか」と聞いたところ、調査パネルは「副収入の主要手段(30.6%)」と「収入もなく期待したほどでない(31.0%)」が大多数を占めるのに対し、協会回答者は「副収入の主要手段(33.5%)」が最も多いものの、「生活のための主要手段(22.8%)」や「将来に期待を持って(24.7%)」など期待度や依存度が高いことが分かる。
集客のためにリスティング広告の利用をしたことがあるかについては、調査パネルは「利用したことがない(54.7%)」「利用したことがあるが、今は利用していない(4.0%)」「利用したくない(6.3%)」など現在利用していない人が多く、「利用している」はわずか4.4%にとどまっている。一方、協会回答者も「利用したことがない(46.8%)」「利用したことがあるが、今は利用していない(10.8%)」「利用したくない(11.4%)」など現在の利用者は少なく、「利用している」は17.7%にとどまっている。
ブログでのアフィリエイトプログラム利用については、調査パネルの78%、協会回答者の75.9%が利用していると回答した。さらにブログがアフィリエイトの主要サイトかを聞いたところ、調査パネルでは60.8%が主要サイトと回答したのに対し、協会回答者では45%にとどまった。
また、携帯向けサイトでのアフィリエイトプログラムの利用については、調査パネルの92.9%、協会回答者の72.2%が利用していないと回答した。Webサービスを利用してアフィリエイトサイトを作成するかについては、現在利用しているのは調査パネルが18.4%、協会回答者が27.8%にとどまっている。
ドロップシッピングについては「聞いたことがない、知らない」と回答したのが調査パネルでは41.5%に上ったのに対し、協会回答者はわずか3.8%にとどまり、協会回答者の認知度が圧倒的に高い結果となった。利用意向については、調査パネルが「ぜひ利用したい(6.5%)」と「利用したい(18.0%)」を含めた利用意向は25%と低いのに対し、協会回答者は「ぜひ利用したい(18.4%)」と「利用したい(26.3%)」を含めた利用意向は約半数に上る。
セカンドライフについては、調査パネルの32.1%、協会回答者の19.6%が「聞いたことがない・知らない」と回答した。さらにセカンドライフの中でアフィリエイトプログラムがあれば使いたいかを聞いたところ、調査パネルでは「ぜひ利用したい(5.9%)」と「利用したい(21.4%)」を合わせた利用意向は27.3%にとどまるのに対し、協会回答者では「ぜひ利用したい(9.4%)」と「利用したい(22.8%)」を合わせた利用意向は3割を超えている。
聞いたことがあるアフィリエイトサービスプロバイダ(ASP)については、調査パネルは「楽天(89.9%)」「アソシエイト(76.3%)」が高く、協会回答者では「リンクシェア」「バリューコマース」「アクセストレード」「A8.net」「トラフィックゲート」「電脳卸」「ジャネット」「アソシエイト」「楽天アフィリエイト」のいずれも認知率が9割以上と高い。さらに利用したことがあるASPについては、調査パネルは「楽天アフィリエイト(66.7%)」が最も高く、次いで「アソシエイト(55.6%)」「A8.net(47.6%)」と続く。一方、協会回答者は「A8.net(86.1%)」が最も高く、次いで「バリューコマース(81.6%)」「リンクシェア(81.0%)」「アソシエイト(81.0%)」と続き、両者で利用率の高いASPに差異が見られる。
そのほか、アフィリエイトプログラムでメリットに感じることについては、調査パネルと協会回答者ともに「自分のサイトから収入を得ることができる」「自己購入できる」「サイト運営のモチベーション維持向上につながる」となっている。
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