矢野経済研究所は1月31日、アフィリエイトサービス市場動向に関する調査を実 施、結果を発表した。
調査によると、2007年度(2007年4月〜2008年3月)のアフィリエイトサービス 市場は前年対比135%の697億9000万円と予測している。特にモバイルアフィリエイト はASPを取り扱う企業が著しく増加し、2007年度は前年対比152.5%の229億円を見込 む。一方、PC向けアフィリエイトは成長率が鈍化し、2007年度は前年対比127.8%の 468億9000万円と予測している。
今後、PC向けアフィリエイトについてはASPと自社アフィリエイトを併用するマー チャントの増加やほかの広告との組み合わせによる広告利用者の増大が見られ、モバイルアフィ リエイトについては携帯通信料の定額制サービスの更なる拡大やモバイルインター ネット利用者数の増大などにより市場規模は伸張率が鈍化するものの年度平均25%成 長し、2010年度には1325億円に達すると予測している。
また、インターネット広告利用企業の動向によると、今後注目したいインター ネット広告は「アフィリエイト(56%)」が最も高く、次いで「検索連動型広告 (50%)」「Eメール広告(26%)」となっている。望ましいインターネット広告 の支払い形態については「成果報酬型(78.0%)」が大半を占め、以下「クリック課 金(7.0%)」「出稿期間保証(4.0%)」が続く。
さらにインターネットユーザーの広告に対する意識調査の結果によると、ウェ ブサイトやブログを開設している人は38.7%、そのうち広告も貼っている人は17.8% となっている。また、アフィリエイトについては「仕組みも含めてよく知っている (40.9%)」と「名前だけは知っている(45.9%)」を合わせて86.8%となっており、認知が高いことがわかった。
調査は2007年9月〜2008年1月、アフィリエイトサービスプロバイダおよびア フィリエイトサービス提供企業18社、インターネット広告利用企業100社およびイン ターネットユーザー9801人を対象に直接面接取材または電話によるヒアリング取材、 ウェブアンケート調査を実施したもの。
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