矢野経済研究所は2月20日、2008年版クチコミブログ広告市場に関する調査を実 施、結果を発表した。
調査によると、クチコミブログ広告市場は参入事業者数の増加に伴い急速に拡 大、2006年度(2006年4月〜2007年3月)は9億3000万円だったが、2007年度(2007年4 月〜2008年3月)は31億9500万円に達する見込み。
今後も市場はブロガー数や参入企業、体験型案件などの更なる増加、クロスメ ディアマーケティングの活発化、案件規模の拡大と案件総額のボリューム増、ブログ クチコミ記事集約サービスなど周辺サービスによるニーズの増加などにより順調に拡 大、2008年度は60億1000万円、2009年度は94億9000万円、2010年度は132億5000万円 まで成長すると予測している。
また、ネットユーザーに対するアンケートによると、ネット上の口コミ情報の 活用経験者は80.1%、商品やサービス購入時に参考にするサイトで最も多かったのが 「商品情報サイト・価格比較サイト(54.5%)」、次いで「ネットショップのクチコ ミレビュー(49.1%)」、「個人が書いているブログ(29.0%)」となり、最も役立 つと感じるネット上の口コミ情報の順位と合致している。
購入したものの評価などを他の人に情報として伝えることが「非常によくある (6.4%)」と「よくある(28.3%)」を合わせて約35%の人が機会が多いと回答、特 に30代女性では49.5%、20代女性では41.1%と多かった。「全くない」は13.7%だっ た。口コミの伝達方法としては「会話や電話、メールなどで知人・友人・家族・恋人 など顔見知りの人に(72.0%)」が最も多く、次いで「自分のホームページやブログ に書き込みをして(23.0%)」、「ネットショップのクチコミレビューに書き込みを して(16.7%)」となっている。
調査は2007年10月〜2008年1月、クチコミブログ広告サービス提供企業14社など を対象に直接面接取材したもの。有効回答数は600人。また、ブログ開設者および ネットユーザーへはインターネットアンケートを実施。有効回答数は949人。
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