アウンコンサルティングは1月8日、P4P(検索連動型広告+コンテンツ連動型広告)に関する2007年の広告費と今後の市場規模試算を発表した。発表によると、2007年のパソコン向けP4P広告費は、検索連動型広告が前年比123%で1078億円、コンテンツ連動型広告が前年比209%で199億円となり、全体でも前年比132%で1277億円にまで市場が拡大した。
検索連動型広告は、オーバーチュアの広告プラットフォームが「新スポンサードサーチ」に移行したことも躍進の材料となっている。一方、前年比209%の伸びを示したコンテンツ連動型広告だが前年予測は下回った。これは広告クリック単価が廉価に推移していることやクリック率が低いといった理由によるものだという。
また、アウンコンサルティングが2007年より試算を開始したモバイル向けP4Pの市場規模は、2007年の広告費が予測を大幅に上回り、前年比252%となる164億円にまで急拡大した。2006年に主要携帯キャリア各社がヤフーやグーグルといった大手検索会社と提携したことにより、モバイル検索が急速に携帯電話利用者に浸透したことが大きな要因であるとしている。
さらにオーバーチュアやグーグルが、モバイルサイト「モバゲータウン」や「mixi モバイル」などと提携して広告配信を始めたことも、広告出稿企業および広告配信数の増加に影響している。
今後は、パソコン向けP4Pへ出稿する広告主が本格的にモバイル向けP4Pへ参入するだけでなく、新たにモバイル向けP4Pから広告配信を開始する広告主が増加することも予測されるという。
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