ラスベガス発--ブロガーの将来はかなり明るいようだ。
ニューメディア専門のシンクタンクであるSociety for New Communications Research(SNCR)によると、今後5年間、広告およびマーケティング企業の多くは、新聞や雑誌などの既存メディアに広告出稿するよりも、ブログやポッドキャストなどのオンラインメディアである「カンバセーショナルメディア」に多くを投資する見込みだという。
SNCRの設立者兼上級ディレクターであるJen McClure氏は米国時間11月7日、当地で開催された第1回目の「BlogWorld」にて、「大手と中小、どちらのエージェンシーからも話を聞いた」と述べる。
McClure氏によると、SNCRのリサーチグループは先ごろ、カンバセーショナルメディアにおける広告やマーケティングに関する計画について、約260社のエージェンシーを対象に調査を行ったという。それによると、現在、エージェンシーの多くがカンバセーショナルメディアに費やす予算を「全体の2.5%」としたが、2012年にはこの比率を既存メディアよりも多くする計画という。
ブログの追跡・検索サイトであるTechnoratiによると、現時点でウェブには1億1000万のブログがあり、毎日12万の新しいブログが生まれており、毎日150万の新しいエントリがあるという。これらのうち、3分の1が英語、3分の1が日本語、残りはそれ以外のさまざまな言語という。この1年でブログの成長は減速したが、ブログの重要性と注目度は既存メディア、企業、起業家の間で増加しているとMcClure氏は言う。
McClure氏は、SNCRでは、ニューメディアで優秀なものを表彰する賞を開催していると述べた。SNCRによると、2007年の参加者の間では、ブログに新たな展開が見られるという。
「ブログは今日、ポッドキャストやビデオ、FacebookアプリケーションやSecond Lifeを取り扱うなど、より動的なことをする方向に向かっている。こうした種類のサイトは単なるブログに比べてより効果的である」(McClure氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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