広告と検索でグーグルに後れを取っている--MSのバルマーCEOが認める

文:Tom Espiner(Special to CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2007年10月12日 12時00分

 フロリダ州オーランド発--Microsoftの最高経営責任者(CEO)、Steve Ballmer氏が、検索、広告に関しては、ライバルのGoogleに大きく後れを取っていると公言した。

 Microsoftはオンライン広告の分野に参入しようとしているが、Ballmer氏は、米国時間10月3日に同地で開催された「Gartner Symposium ITxpo」において、Microsoftは今でも検索、広告の分野に「参入しようとしている」ことを認めた。

 Ballmer氏は、「検索、広告の世界ではGoogleがリーダーであり、Microsoftは参入者である。検索、広告の分野で我々がすべきことはたくさんある」と述べている。

 Microsoftは5月にデジタル広告会社のaQuantiveを買収し、現在までに自社のオンライン広告プラットフォームに20億ドルを投資している。

 Ballmer氏は「広告プラットフォームには多額のコストがかかる」と言うが、MicrosoftのプラットフォームであるMicrosoft Digital Advertising Solutionsは実現可能だと主張する。

 「弊社の広告システムはうまくいっている。何か公表できる段階になれば、公表する」(Ballmer氏)

 Ballmer氏は、同社はデスクトップソフトウェア会社から、広告やオンラインサービス、エンターテイメント、モバイルデバイスなどを含む「より広範な」企業に進化しているところだと語る。

 また、Ballmer氏は、Microsoftの「ソフトウェアモデルに対する風当たりは強いが、主導権を取り戻す必要がある」とも言う。

 Ballmer氏は、aQuantive自体は外部の広告代理店をコンサルタントとして必要としていることを認めた上で、「(aQuantiveは)広告代理店からフィードバックをもらうことで多くのことを学んでいる」と述べている。

 GartnerのアナリストであるDavid Smith氏は、Microsoftは「オンライン広告市場では明らかに後れを取っており、広告はGoogleのコア市場である」と語る。

 Smith氏によれば、ソフトウェア業界の成長の鈍化は、IT業界の他の部門への多角化が必要なことから、「Microsoftにとってやっかいな問題」になっている。

 Smith氏は、「オープンソースは、ソフトウェアを専門としている企業に対し多大な圧力を与えている。Microsoftは他の事業では存在感がないため、是が非でも広告市場に参入しなければならない」と述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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