ニワンゴが「ニコニコ動画」のさらなる収益化に向けて動き出す。コンテンツプロバイダーが動画を有料配信できるようにするほか、「時報」と呼ばれる枠を広告枠として販売する。
ニコニコ動画ではMTV Networksの番組を配信するViacom International Japanや吉本興業グループ、エイベックス・エンタテインメントなどが公式コンテンツを提供することを表明している。これらの企業が番組を有料配信できるようにする考え。ひとつの動画を1週間見られる権利を販売するほか、1カ月単位で特定の動画が見放題の有料チャンネルなどつくることを考えている。
時報とは、ある時間になると再生中の動画がすべて一時停止し、動画上部にテロップが流れるとともにニワンゴからのお知らせが流れるというもの。現在は午前0時、午前2時、午後7時の3回流れており、このうち午前0時の枠を広告枠として販売する。「毎日10万人から20万人が同時に視聴するネット上でもっとも印象的な広告枠を1週間単位で販売したい」(開発者ブログ)
ニコニコ動画は現在赤字だが、親会社のドワンゴは2008年9月期中の単月黒字化を公約している。開発者ブログによれば、「あと5割ほど収入を増やせば、黒字化できそうなところまできている」という。
なお、開発者ブログでは「いまのうちからいっておきますが、赤字脱出したあとも、われわれは、もっともっと儲けたいなあと思う気持ちマンマンでありますが、黒字になってもニコニコはニコニコで変わりません」と、独自の“ニコニコ節”で収益化と独自文化の維持を両立することを宣言している。
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