運用方法やメリットから理解する「スマホ動画リワード広告」--導入事例も紹介 - (page 3)

向山知宏(ユナイテッド株式会社)2016年03月01日 14時08分

動画リワード広告の運用方法(デベロッパー)

 導入方法の事例をご紹介しましたが、導入を決めたあとに「どのように運用すべきか」をご紹介します。現状動画リワード広告は、動画リワード広告を提供しているアドネットワークを管理する「SSP」で運用することを推奨しています。


 動画リワード広告を導入するにあたり、現時点で国内展開が進んでいる主なアドネットワークは、下記になります。

  • Adcolony
  • Applovin
  • UnityAd
  • maio
  • Inmobi
  • Vungle
  • Chartboost

 まだまだ、外資系のアドネットワークが多い中、2015年に国内大手アドネットワーク会社のアイモバイルが「maio」をリリースしたこともあって、徐々に国内の案件流通量は増えてきたように感じます。

 しかし、市場の立ち上がり期ということもあり、まだ案件数も豊富ではなく、収益性も不安定です。そこで、リスクヘッジをするとともに収益最大化のために有効なのが、SSPを用いた運用となります。

 PCやスマートフォンのバナー広告の市場においては、単一のアドネットワークだけを配信するのではなく、SSPを用いて複数のアドネットワークの配信比率をコントロールし、一元管理することが主流となっています。

 動画リワード広告においても同様で、SSPを用いた運用が今まさに主流になりつつあります。動画リワード広告の場合、単一アドネットワークに依存してしまうと在庫切れのリスクが大きいため、バナー広告以上にSSPの重要性は高まってくるといえるでしょう。

動画リワードをSSPで導入することのメリット

 動画リワード広告におけるSSPの導入メリットは大きく3つです。


  • 在庫切れ検知
    ∟連携アドネットワークと在庫切れ検知で連携済。
     仮に在庫切れが起こっても代替案件を準備しリスクヘッジ。
  • アカウント一括管理
    ∟複数アドネットワークの配信にそれぞれのアカウントを開設する必要なし。
     管理画面1つで複数アドネットワークの配信が可能。
  • 自動・手動最適化
    ∟CPIやCPCVなど課金ポイントの異なる各アドネットワークにおいて、
     収益性に応じて配信比率(%)や配信優先度を自動的に調整。

 SSPは、広告運用のプロとしてメディアの収益を最大化することが重要だと考えています。デベロッパーの導入・運用負担を抑えるために動画リワードSSPという機能を提供するだけでなく、各アドネットワークとの単価交渉や案件調整、日々の配信比率調整などをすることで、アドネットワークの自動比率調整だけではできない収益性向上を実現するからこそ、SSPの存在意義があると考えています。

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