マイクロアド、「インド越境ECパッケージ」をマーケットプレイス型で提供

 マイクロアドの連結子会社であるMicroAd Indiaは3月17日、インド共和国へ進出している、または進出予定の日系企業に向けて、インド国内でのEC販売を可能にするマーケットプレイス型「インド越境ECパッケージ」の提供を開始した。

 インドの国内総生産(GDP)の成長率は7%を超えているほか、人口の半分を25歳以下が占め、スマートフォンの販売は年間8000万台のペースで増加している。これにともない、EC市場の伸びも顕著になっている。トップ3社(フリップカート、アマゾン、スナップディール)の2015年度のGMV(総取引量)は約1兆円だが、2016年度には約3倍の約2.7兆円規模になると見込まれている。

ECトップ3社の総取引高
ECトップ3社の総取引高

 そのため、ECを通じた日系企業のインド進出のニーズが高まっているが、インドでは小売の外資規制により、消費者に商品を直接販売するECが禁止されている。販売、物流、現地サポート構築の負荷などがボトルネックとなっており、解決には、マーケットプレイス型のEC運用が必須となると同社では説明する。

 新サービスでは、マイクロアドの南アジアでのネットワークと、これまでに培ってきたネットマーケティングの知見を活用し、物流パートナーである近鉄エクスプレスのインド法人、販売パートナーであるGIETLの協力を受けて、インド越境ECを一括パッケージとして提供する。輸入業務、販売業務をGIETLが、倉庫保管や倉庫から個人宅への配送業務を近鉄エクスプレスのインド法人が、EC構築や集客、CRM施策をマイクロアドが担当する。

一括パッケージとしての提供
一括パッケージとしての提供

 アマゾンやフリップカートなど既存のマーケットプレイスを通じた販売のほか、自社商品のブランディングに適した1社限定のマーケットプレイス型ECサイトの構築(独自ドメインの取得も可能)にも対応。決済については代引きにも対応するが、オンラインペイメントは現地のペイメント会社と契約する必要がある。

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