デジタルマーケティングの世界的カンファレンス「ad:tech」がついに東京でも開催される。ad:tech tokyoの開催期間は9月2日から9月3日まで。すでに参加申し込みを受け付けている。
さきごろad:tech tokyoまで残り50日を記念したプレイベントが開かれ、豪華なスピーカー陣が発表された。あわせて来日したad:tech主催者のPaul Beckley氏とJaing Na, Charis氏に、ad:tech tokyoの見どころを聞いた。
Beckley:高い評価を得ていることを我々も願っております。ad:techはコンテンツとスピーカーたちの質によって決まります。我々の仕事は、リーダーシップを持ち、マーケティング業界を教育できるスピーカーと、その教育が必要な業界の人たちのマッチングをすることです。
とくに最近の動向と技術と事例などの情報を欲しがる人たちにそれを提供できるように、市場のリーダーを招待するのが我々の仕事です。そしてそのコンテンツと参加者のレベルによってad:techの評価が決まると思います。
我々はこの11年間、迷わずデジタルマーケティングを追いかけてきました。デジタルマーケティングから道を迷ったことは一度もありませんし、それがいまの成功の秘訣です。これからも続けていくつもりです。
毎年、世界各地のad:techを合計しますと4〜5万人の参加者がいらっしゃいます。我々はもっともデジタルマーケティングに特化したイベントを開催しており、この分野のリーダーといえるでしょう。
Beckley:もちろんすべてのデジタルマーケティング業界をカバーする内容になっていますが、今回フォーカスしているのは、1つめがデジタル放送です。どうやってテレビをオンライン化できるかという課題です。
2つめはインテグレイテッドマーケティングキャンペーンです。これはどうやって1つのマーケティングキャンペーンを複数のデジタルおよびアナログメディアをインテグレイトできるか、という課題です。
そして今後のエージェンシーモデル。代理店はこれからどうやって利益を追求して、生きていくか。この3つのフォーカスで今年のad:tech tokyoを構成しています。
あとは海外から来客する人たちのために、日本のモバイルの広告業界についてもプログラムを組んでいます。海外から来日する人たちが一番興味を持っているのは、日本のモバイル環境がどうやってここまで発展したのか、どうやってモバイルに広告をうまく組み込んでここまで成功したのか、ということなのです。
モバイルに関してはすべてのスピーカーが日本人といってもいいくらいの割合です。それだけマーケットが発展しているということです。すべての日本の大手モバイルサービス提供者がスピーカーとして参加します。
Charis:ad:techは相互コミュニケーションが鍵です。参加者の皆さんがアイデアを出し合って、スピーチを聞いて、インスピレーションを受けることが我々の願いです。
そして今回のad:tech tokyoはあまり海外でスポットライトを浴びることない、日本の技術と成果を全世界に発表する場でもあります。
Beckley:その通りです。すべてのセッションに質疑応答の時間を設けることにしています。どうしても聞きたい質問があれば、必ずその質問を聞く場を与えるのがad:techなんです。
我々が1つの目標としているのは、すべての参加者にお土産を持って帰ってもらうことです。そのお土産というのは新しいアイデアや新しい手法です。ad:techでは、次の日から自分の仕事に反映できるようなお土産を必ず提供するようにしています。
Charis:そしてもう1つ大事なのは、ad:techはネットワーキングセッションを充実させていることです。ネットワーキングセッションでも有益な情報を交換しながら面白い人と出会えるでしょう。
Beckley:そう、とても高いハードルがあります。たしかにad:techは「スポンサードシップ=講演の機会」というわけではありません。スポンサーになっていただいても講演枠は保証しません。
スポンサーになった企業がそのまま基調講演に立つというのはよくある話ですが、ad:techではスポンサーもすべてほかの人と同じハードルを越えて、スピーカーになる権利を獲得する必要があります。
我々が探しているのはトップ企業の人ではありません。業界のなかでトップの人、そしてad:techの参加者に伝えるべきメッセージを持つ人を探しています。
実際にスピーカーに選ばれると、スピーカー契約というものがあります。この契約では、自分のプレゼンテーションのなかで自分の会社のセールスをしないこと約束していただきます。もし自分の会社の宣伝をされたら、次のad:techから除外されることは十分考えられます。
あくまでも我々は業界に関係する知識を求めているのであって、セールススピーチを求めているわけではありません。
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