別井貴志(編集部)
2008/05/16 07:00
新規のビデオ共有サービス企業に関しては、現在政府の管轄機関と関係を構築して、ライセンスを申請している企業に関しては、申請中ということでオペレートできています。しかし、そうでないサイト、例えば先ほどの1000ぐらいあった小さな悪質なサイトの多くは、既に政府によってシャットダウンされています。
ライセンスを得るのに、どれだけ時間がかかるかはまだわかりません。もちろん、ライセンス取得も大事ですが、それ以上に大事なのは、ライセンスを含めて、政府の管轄機関のSARFTのようなところときちんと関係を持っていて、56.comとしてもポリシーを理解したうえで、管理体制を強化していく。それをきちんと政府側にも理解してもらう。そのコミュニケーションのパイプを持つことが非常に大事だと思います。その結果によってライセンスが得られるものと理解しています。
実は、金銭的コストはそれほど負担にはなっていません。ただ、56.comのマネジメントがこの問題に対して費やさなければいけない時間、そのマネジメントのリソースを増やすことに、現時点では時間をとられています。
3年間で中国最大級のサイトになったため、実際にスケーラブルな監視体制を敷くために、技術的な投資として、社内用ですがコンテンツをモニターしてフィルターするときに使うツールをいろいろ開発してきました。でも、最終的にはそれを人間がオペレートしなければならないので、そのコンテンツを管理するオペレーターのトレーニングを非常に重視してきたのです。その結果として、非常に高いレベルの監視体制を構築しています。
冒頭に申し上げたように、NetEaseでの経験が生きていますが、競合との差別化ではこうした技術力を有している点も大きいのです。競合他社はこの技術力が乏しいため、コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)なども外部に委託していますが、我々は中国で唯一自前のCDNを構築しています。
ビデオサービスを提供していて自前でCDNを有しているのは、グローバルで言うと56.comとYouTube(以前は有していなかった)ぐらいでしょう。やはり最終的なユーザー体系をコントロールするには、インフラも含めて管理しないと納得のいくサービスレベルにできません。ユーザーに提供する機能も限られます。また、やはり自前で技術を持って展開するのと、全部外注しなければならないのとでは、圧倒的なコスト差が生まれると思います。
今回の資金調達ラウンドでは総額2000万米ドルを調達しました。光通信のベンチャーキャピタルであるHIKARIプライベート・エクイティと米系ベンチャーキャピタルのSIGがリードインベスターです。また、前回の資金調達ラウンドでも出資してくれたGoogleやYouTubeへの出資で有名な米ベンチャーキャピタルのSequoia Capitalのほか、米Adobe Systems、Disney、日本のソネットなど投資や金融系の企業ではなく、事業会社が出資している点も競合他社にない特徴です。
56.comとしては現時点で海外マーケットの戦略はまったくありません。中国市場にフォーカスしていきますが、なぜ海外の投資家をパートナーとして受け入れているかというと、その中にはAdobeのような技術的なパートナーもいれば、中国よりもモバイルやCGが進化している日本の市場から新しく学べるものがあると思っています。そういった海外市場からマーケティングなどのノウハウなどで知識を得るということがあります。
もう1つはコンテンツパートナーです。海外の企業やコンテンツホルダーが中国に進出したいというときに、56.comが一番強力なプラットフォームを持っていることによって協力体制が築けます。
モバイルは非常に重要視しているのですが、その前にまずインフラが整備されないとやりたいことができません。中国は3Gはトライアルで一部始まっただけで、まだ本格的ではないのです。それが2009年なのか、2010年か2011年なのかわかりませんが、いまはインフラが整うの待っています。
それができた時点で、モバイルサービスを本格的に提供していきますが、そのための体制は既にできています。なぜかというと、我々のコアチームの中に前職がNetEaseのモバイル部門をまとめた人たちがいるのです。彼らはNetEase時代に、1年間で売り上げゼロから年商で6000米ドルまで稼いだ経験があります。
また、パートナーシップとしてはチャイナモバイルやチャイナテレコム、チャイナネットコムなど、今後3G市場に参入してくるであろうオペレーターと良好な関係を築いているので、モバイル分野でもスタートさえすればきっと成功できると考えています。
「ソーシャルメディアキャンペーン」の半数は失敗--アナリストが指摘する理由
人工知能による会話マーケティングの可能性
Windows VistaにとってXPはライバルか?--マイクロソフト グローバルマーケティング担当Brad Brooks氏
「iPodを日本で一番売りたい」--ビックカメラ有楽町店に聞く新iPodの魅力
進化するユーザビリティテスト〜「ユーザー行動観察調査」の効果・効能
“オトコの遊びゴコロ”をくすぐるロマンたっぷり「自動車ケータイ」
ソフトバンク株価の下落加速--iPhone一巡し資金繰りを懸念
エンタメCGM「gooメーカー☆メーカー」
コンテンツ学会 〜コンテンツ概念の功罪と未来
iPhonista Nightの事後報告
日経平均株価の落ち着く先は…(2)
にゃふにゃふ動画
コンサル業界進化論〜悪評の原因を考える〜
琴線に触れた発言集 - エンジニアの未来サミット
1000文字小説を書いてみた。
iPhone 3Gは"失敗した"とは言わないが
騒がれないと不安になる人たち
ココが変わった、新型「ニンテンドーDSi」--「ニンテンドーDS Lite」と比較
フォトレポート:本体が分離するNTTドコモの「セパレートケータイ」の謎に迫る
話題のスマートフォン、写真で見るBlackBerry Bold
こんなものもありました--CEATECで見つけたオモシロ新技術たち
「iPhone 2.2」アップデートの概要が明らかに--App Storeのインターフェースなど変更
ケータイはまだまだ進化する--CEATECで見た未来の技術
自動車の未来を垣間見る--2008年パリモーターショーのコンセプトカー
2008年度グッドデザイン賞が発表--環境を意識した新基準も
GMのハイブリッドカー「Chevrolet Volt」、パリモーターショーに登場
今週の新製品総チェック:新PS3が登場!ニコンが発表した映像製品「UP」とは?
[レビュー]2011年画質を備えた高画質、多機能Blu-ray--ソニー「BDZ-X95」
今週の新製品総チェック:よりモバイルPCとして進化した「Let's note」が登場
今週の新製品総チェック:フルサイズCMOS搭載のキヤノン「EOS 5D Mark II」が登場
今週の新製品総チェック:第4世代iPod nano登場、ソニー「α」、松下「LUMIX」に新機種もメンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。