Stringer:世の中に無料のものはありません。これはわれわれにとっては無料ではありません。スタジオで作られた映画を、例えばわれわれがやったようにBlu-ray Discで提供したとしたら、誰かが対価を払わなくてはなりません。今回は、投資として行いました。われわれは、コンテンツをハードウェア製品の成功を後押しするために使います。繰り返しになりますが、これは、3、4年前にはできなかったことでした。
Stringer:それは難しい問題ですね。コンテンツは、あらゆる方向から、あらゆるデバイスでユーザーに届きます。すべての無線LANを備えたデバイスは、なんらかの種類のコンテンツを配信できます。まず顧客が何が便利かを決めなければなりません。われわれ自身が著作権所有者ですから、著作権は尊重しなくてはなりません。われわれはスタジオにいる仲間にコンテンツをどう使えば最も効果的かを検討してもらっています。今、われわれが本当に示しているのは、われわれはもはや追いかける側ではなく、リードする側になったということです。リードを続けるには、技術を強化し続ける必要があります。
映画館はベビーブーマーと中高年の客を引き付けるように変わる必要があります。若い人たちは、おそらくこれからもずっと映画館にデートに行くでしょう。2006年にはアメリカの映画の興行成績は上がりましたから、映画の需要はまだあるということです。
Stringer:あらゆるディスクを見る方法としては、高いですね。2006年の興行成績が高い順に映画会社を挙げると、ソニー、Disney、Foxとなります。これらはすべてBlu-rayを採用しています。これら3つの成功している映画会社が、去年売れた映画を家庭向けに出してくることは大きな強みです。4番目はWarnerで、両方のフォーマットでリリースされますから、問題にはなりません。もし新しく次世代DVDを買うのなら、Blu-rayを買うべきでしょう。パイレーツ・オブ・カリビアン、007、ダ・ビンチ・コード、スパイダーマンといったタイトルが欲しいのであれば特にそうです。HD DVDだけを採用しているのは、Universalだけです。あまり脅威とは感じません。
Glasgow:現在作られているOLEDは非常に小さなサイズのものです。おそらく向こう1年の間に何か動きがあるでしょう。
Stringer:これは、見るべきですよ。客の足を止めさせる数少ない製品の1つです。驚くほど明るく鮮明で、独創的で、本当に薄いのです。街頭でも、(CESの)ブースでも、いつも通りがかりの人が足を止めて見ています。
Stringer:それが問題になるでしょう。OLEDをお見せしたのは、その約束をするためです。これは極めて複雑な技術ですので、現実の問題は、価格と供給力と量産体制に繋がっています。しかし、まずはこの美しさをみなさんに見て欲しいと考えています。見るだけで、とてもわくわくさせられます。
Glasgow:今後も厳しい状況が続くとお答えしておくのがよいでしょう。2006年のクリスマスシーズンは液晶市場で勝ち抜くことができ、財政的な問題もなく、売り上げ額と台数の両方で(アメリカの)市場シェア1位を維持しました。今後も、新しいシステムとさらに費用を下げる新しい方法に取り組んでいきます。
2007年末には、第8世代液晶の製造工場が稼働します。これによって、経済性は大きく向上する予定です。これは大きな投資で、多くの企業ができるわけではありません。
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