当社はたくさんのコードをリリースしてきましたが、まったく新しいコミュニティを作るより、既存のコミュニティに参加する方が多いです。新しいカーネルを作るなら、(Linux)カーネルにパッチを当てます。新しいApacheを作るなら、Apacheにパッチを当てます。その方がうまいやり方だと思っています。
Apache関連のさまざまなプロジェクトとApache Software Foundation全般です。Andrew MortonがGoogleに入社しましたので、Linuxカーネルも加わりました。MySQLにはいくつかのパッチを提供しましたが、トップ5には入りません。OpenBSDとOpenSSH--この2つのプロジェクトには多くのGoogle社員が参加しています。
もちろん、Firefoxもです。なぜか名前を挙げるのを忘れていました。
一般にはそうです。
その通りです。当然ですが、パッチを作るのは当社にとって重要なファイルであるから、というケースが圧倒的に多いです。当社とほとんど関係のないファイルをリリースしたこともありますが、通常は当社にとって重要なファイルに的を絞っています。
まずはLinuxカーネルです。それからGNUツール、Free Software Foundationのコンパイラ群もたくさん使っています。Apacheライブラリも利用しています--Apacheウェブサーバはたまにしか使いませんが、ライブラリは頻繁に活用しています。OpenSSLとOpenSSHもよく使いますね。PythonやCなどの言語も使っています。MySQLもかなり利用しています。
「Goobuntu」です。これはGoogle仕様のUbuntuで、社内のデスクトップに利用しています。サーバシステムは古いRed Hatマシンをベースにしていますが、ずいぶん変えてしまったので、今ではほとんどオリジナルと言ってよいかもしれません。オペレーティングシステムは以前はRed Hat一辺倒でしたが、だいぶスリム化し、変わってしまったので、今はそうでもありません。
創設者が宇宙に行ったからです!とにかく気に入りました。動作が安定していますし、とてもユーザーフレンドリーです。管理もすばらしい。更新の頻度も高く、非常に安全です。コードも洗練されています。彼らはDebianをもとに、すばらしいプログラムを書き上げました。とてもよい仕事をしたと思います。もちろん、そのまま使ったわけではありません。Googleのネットワークで使用し、ソフトウェア開発者が必要なツールを利用できるよう修正を加えました。
通常はApacheライセンスを使っていますが、相談に応じます。
ユーザーが準拠しやすいからです。われわれ自身はGNU GPL(General Public License)、GNU LGPL(Lesser General Public License)、MPL(Mozilla Public License)、CPL(Open Source InitiativeのCommon Public License)といったライセンスにも問題なく準拠できますが、ユーザーは苦労するかもしれません。資金提供を受ける側が、そのプロジェクトを十分に活用することができるように、物事は簡単にしたいと思っています。
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