--南アフリカのRammutla Ndloveをはじめとする複数の読者から、Vistaのシステム要件に関する質問が寄せられました。われわれが今使っているPCは、果たして本当にVistaの新しいグラフィック機能の全てを動作させるのに十分なのでしょうか。これからPCを購入しようと考えている人は、どれを買ってもVistaに対応できるマシンを入手できると考えて問題ないでしょうか。それとも、「Designed for Windows Vista」のロゴが貼られたPCが発売されるのを待つべきでしょうか。
わが社は以前に一般的なシステム要件を公開していますが、この説明はちょっと長くなりそうです。われわれが推奨する要件はメモリ512Mバイト以上です。プロセッサに対する要件は思い出せません。メモリが大きいほどよいというのが私の考えです。しかしこの点はWindows Vistaとは無関係といえるでしょう。XPであってもその方が良いし、Vistaでもそうだというわけです。プロセッサのパフォーマンスはこれらのいずれのシステムについてもさほど問題視されていません。
現在販売されている製品は概して十分なプロセッサの能力を備えています。Vistaには新しいグラフィックス表示機能が加わりますが、果たして半透明ウィンドウの利用に、どの程度のシステムまでが耐えられるかについては現在検討中です。うまくいけば数カ月以内に具体的な要件を提示できると思います。
なお、ゲームシステムについては、今日のシステムであれば確実にVistaの全てを動作させることができると思います。既存のシステムに合わせてVistaの新機能を調整していくというのが、われわれの基本的な考え方です。ですから、今PCを買ったとしても、それが十分なメモリを備えていればVistaを動作させることは可能です。メモリを追加すれば、より多くのメリットを享受できるようになります。
--Trace Netterは、Windowsの将来について関心をお持ちです。あなたは2006年末に退職する計画を発表しています。Eric Rudderは現在、Bill Gatesの直属となりました。Windows部門の次期トップは明らかに優秀な経歴の持ち主ですが、これまでは販売やマーケティング畑を歩んできた人です(関連記事)。技術面の舵取りは誰がしていくのでしょうか。
多くの人が技術面のサポートをしていくことになると思います。例えばRay Ozzieは、全社を見渡して深い洞察に基づいた提言を行っています。Ozzieは現在、サービス分野の戦略を中心に仕事をしていますが、同時にすべてのチームの支援も行っています。また、社内には優秀な技術者もたくさんいます。彼らにとって、わたしの退職が次のステップに踏み込むための良いチャンスになると考えています。彼らの成果に期待してください。もっとも、Kevin Johnsonは驚くほど強いリーダーシップの持主です。過去の実績をみても、彼が、メンバーを適材適所に配置し、正しい方向に向かわせる能力をもっていることは明らかです。
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