マイスペースが3月27日より、ソーシャルネットワーキングサービス「MySpace」上でアプリケーションを構築できるプラットフォーム「MySpace Developer Platform」(MDP)を日本向けにも公開した。
MDPを活用すると、外部開発者がMySpace上に自由にアプリケーションを構築することが可能になる。さらに、そのアプリケーションを通じて得られる広告収益などは、100%開発者のものになる仕組みだ。
来日した米国MySpaceのCTOであるAber Whitcomb氏に、MDPの立ち上げやOpenSocialへの取り組みなど、MySpaceにまつわる最近のトピックについて聞いた。
MDPはグローバルなプラットフォームだ。MySpaceで開発し、公開したものは世界中の1億1000万のユニークビジターがすぐに使えるようになる。
MySpaceの目的は、開発者の方に、クリエイティブで、自己表現ができるようなアプリケーションを開発してもらうことだ。日本発のアプリケーションを見てみたい。
SNS市場では、我々は米国においても世界においてもダントツトップだ。特に米国では2位のサイトの2倍の規模になっている。ユニークビジター数でいうと2位はFacebookだね。
MySpaceがFacebookの2倍の規模であるのは間違いない。当然、世界中の市場で競合はいるから、競合他社に対しては常に目を光らせているよ。
我々の見方では、この開発者向けプラットフォームというのは、MySpaceの方が本家だ。もともとユーザーが自分のページをカスタマイズできるようにしたのも、アプリケーションをサイトに組み込めるようにしたのも、はじめはMySpaceからだ。我々が4年半前にサイトをオープンしたときには、それができるようになっていた。そういった開発者プラットフォームをずっとサポートしてきたけれど、今回はそれを正式にMySpace上でできるようにしたよ、と発表したということだ。
そのとおり。立ち上げ当初からできていたことだ。開発者はそれを活用してきた。ユーザーも自分のプロフィール上にアプリケーションを組み込むことができるようになっていた。
海外でも開発者向けに用意される「キャンバスページ」上で収入を得られることができるようになっている。例えばキャンバスページ上に広告を挿入すると、その広告収益は100%開発者のものになる。
現在、MySpaceのギャラリーには600以上のアプリケーションがあって、それぞれのアプリケーションに何らかの広告を挟み込むとか、あるいは他のサイトに誘導して収益を上げるというようなことが可能だ。
ユーザーはMySpace上でアプリケーションの恩恵を受けられるのだから、やはり開発してくれた人にも何らかの報酬がなければならないと思っている。
アプリケーションのインストールランキングは把握できる。ただし、そのキャンバスページを持っているのはアプリケーションの開発者であって、どれだけページにトラフィックがあったのかはこちらでもわかるが、それによってどれだけ儲かったかは我々にはわからない。知っていれば教えてあげたいんだけど。
ただ、MDPによるアプリケーションビジネスで成功している開発者がいるのはわかっている。
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