「ワンダーモモ」がネットコンテンツとしてリバイバル--アニメやゲームを世界配信

 バンダイナムコゲームスは1月29日、同社のクラッシックゲーム「ワンダーモモ」をネットコンテンツとしてリバイバル。アニメやゲームなど多方面で展開することを発表した。

 同社はネット戦略のひとつとして、旧ナムコのクラシックゲームをウェブコミックやアニメ、ゲームなどにしてリバイバルする「ShiftyLook」を展開。世界中のクリエイターを起用し「ディグダグ」「ギャラガ」といった世界にファンのいるクラシックゲームや、「超絶倫人ベラボーマン」「ワルキューレの伝説」「風のクロノア」などといったレトロな日本のタイトルをウェブコミックとして提供している。

  • ShiftyLookの実績

  • 連載されているウェブコミックのひとつ「風のクロノア」

  • ワンダーモモのウェブコミックのストーリー概要。海外のクリエイターが手がけている

ShiftyLookプロデューサー兼編集長のロバート・ペレダ氏
ShiftyLookプロデューサー兼編集長のロバート・ペレダ氏

 ワンダーモモは1987年にアーケードゲームとしてリリースされたタイトル。2012年にShiftyLookでウェブコミックの配信を開始。現在ではShiftyLookで一番の人気コンテンツで、連載は150話を超えているという。ShiftyLookプロデューサー兼編集長のロバート・ペレダ氏はワンダーモモについて、当時のゲームはストーリーはなかったものの世界観やキャラクターが面白かったこととファンが強く覚えているコンテンツであること、そしてクールでセクシーかつ、強い女の子というのが魅力であると語った。

 今回のリバイバルによる展開はアニメ、ゲーム、音楽の3つ。アニメはウェブで配信する5分間のショートアニメを5話分を予定。監督には「おーい!竜馬」「げんきげんきノンタン」などを手がけた香川豊氏、制作はグラフィニカという、日本のアニメ制作陣が担当する。キャストはモモコ/ワンダーモモ役を藤原侑香さん、アキホ/アマゾーナ役を小松美咲さんが担当。香川監督は本作について、ロバート・ペレダ氏が日本で録画されたビデオを取り寄せて見るぐらいに、日本のアニメに精通していたことに触れ、特に海外を意識せず完全に日本のスタイルで制作したという。

  日本では、2月から毎週木曜日21時30分よりniconicoのニコニコ生放送にて配信。アニメ本編とトークによる30分番組を予定している。なお海外では2月から毎週木曜日19時30分(日本時間)よりCrunchyrollで配信。英語字幕を入れる形で世界配信を行う。

  • アニメ「ワンダーモモ」

  • 藤原侑香さん(左)と、小松美咲さん(右)

 音楽はアニメとゲーム向けの5曲の主題歌を有料配信。海外のアーティストが楽曲を制作し、藤原さんと小松さんによるユニット「ふじこまチューン」が歌唱する。今春に世界配信を予定している。

 ゲームはPCとAndroidコンソールで展開。開発は米国のWayForward Technologies。アニメベースの横スクロールアクションゲーム。今春配信予定で価格は未定。日本語版と英語版を用意するとしている。「80年代や90年代に主流だった横スクロールゲームにしていますが、昔のリメイクではなく、当時一番好きな要素に新しい機能を盛り込んだものになっている」(ロバート・ペレダ氏)という。

  • 開発中のゲーム画面

  • (C)NAMCO BANDAI GAMES Inc.

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