「GALAXY Tab」はiPadの好敵手--詳細レビュー(前編)

文:Donald Bell(CNET News) 翻訳校正:石橋啓一郎2010年11月18日 07時30分

編集部注:今回のレビューは前編、後編に分けて詳しくレビューしていく。本稿はその前編である。

長所:このサムスンの7インチAndroidタブレット端末は、AppleのiPadの手強い競争相手であり、2つのカメラ、Flash対応、より使いやすいサイズという特長を持っている。

短所:GALAXY Tabはネットブックの代わりというよりは、巨大なAndroid携帯電話のようだ。Android OSとそのアプリケーションは、まだ大きなスクリーン向けには最適化されていない。プランに応じて、2年契約と月額料金を選択するかどうかを判断することになる。

結論:GALAXY Tabは、iPadユーザーを羨ましがらせる機能をいくつも備えた美しい製品だが、その中間的なサイズと通信会社との契約の問題が、幅広い層にアピールするには障害になっている。

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レビュー:AppleのiPadが2010年4月に登場して以来、さまざまな形と大きさの安価なタブレット端末が、競争相手としていくつか現れた。サムスンはこのGALAXY Tabで、iPadと対等の相手を作り上げた。この端末は、デザインと機能の両方で新しい分野を切り開いた、妥協のない製品になっている。

 9.7インチのiPadと、AppleのiOSの組み合わせとは対照的に、GALAXY Tabはスクリーンの対角線が7インチとなっており、OSにはGoogleのAndroid 2.2を載せている。米国の携帯電話事業者Sprint版のGALAXY Tabは11月14日に発売され、価格は2年契約と月ごとのデータ料金プランとのセットで399ドルか、契約のないモデルで599ドルに設定されている。データ料金プランには2種類あり、上限が2Gバイトで月額29ドルのプランと、上限が5Gバイトで月額59ドルのプランが用意されている。

デザイン

 タブレット端末のよさはスクリーンに左右されるものだが、GALAXY Tabのスクリーンには美しい光沢があり、Corningの「Gorilla Glass」が保護層として使われているため、非常に強靱なものになっている。その下にある液晶画面は解像度1024×600ピクセルの鮮明なものだ。この解像度はiPadと互角だが、画面のサイズは約半分であるため、ピクセルの密度はずっと高くなっている。このスクリーンには静電容量方式のマルチタッチ技術が使われており、応答時間と実用性の両面でiPadに匹敵するものだ。われわれは、このスクリーンを悪く言ったことは1度もない(少なくとも、Dell StreakやArchos 7 Home Tabletを使った時のような大声ではなかった)。

 画面の上には、前面に1.3メガピクセルのカメラが付いており、これは搭載するQikアプリでビデオチャットをするには最適だ。また画面の下には、Andoroidスタイルのメニュー、ホーム画面、戻る、検索のボタンが付いている。端末の上面には標準的なヘッドホンジャックがあり、側面には音量ボタン、電源ボタン、microSDのスロットがある。Sprint版のこのモデルには、16GバイトのmicroSDカードが入っていた。また下面にはサムスンのドック端子コネクタと、2つの組み込みスピーカーがある。ドック端子コネクタには同梱されているUSBアダプタが接続できるが、キーボードドックやビデオ出力アダプタなどの周辺機器の接続にも使われる。

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