キヤノンマーケティングジャパンは7月23日、デジタル一眼カメラ「EOS M」を9月中旬に発売すると発表した。
EOS Mは、キヤノン初となるミラーレスの一眼カメラだ。“M”は「Mini」「Mobility」を表したものという。
APS-Cサイズ、約1800万画素のCMOSセンサを搭載。映像エンジンは「DIGIC 5」、連写速度は、最高約4.3コマ/秒(コマ速優先)、約1.7コマ/秒(AF連動)だ。タッチパネル対応の3.0型のワイドTFT液晶を搭載しており、画面をタッチしてシャッターを切ることができる。
スペックとしては6月に発売した「EOS Kiss X6i」とほぼ同等の機能を有しながら、重さは約265gとEOS Kiss X6iの約半分だ。さらに横幅は108.6mm(18%減)、高さは66.5mm(33%減)、厚さは32.3mm(59%減)で、“M”の名のとおり小型軽量化されている。
EOS Mはバリアングルには対応せず、フラッシュも内蔵しない。しかし、共通のAcc ShoeによりストロボやGPSなどEOSシリーズと同じアクセサリを使用可能だ。
小型化に伴い、新たに「キヤノンEF-Mマウント」を採用しているが、「マウントアダプター EF-EOS M」(1万2600円)を付けることで従来のEFレンズを使用できる。マウントアダプターには三脚座を標準搭載し、大口径レンズでもカメラ本体に負担をかけない工夫をしたという。なお、三脚座は取り外し可能。EFシネマレンズには対応していない。
EOS Mのメインターゲットはエントリー層だ。コンパクトデジタルカメラからステップアップしたいが、これまでの一眼レフカメラには抵抗がある人などに向けたもの。EFレンズとの互換を保つことで、さらなる上位モデルへのステップアップや既存のEOSシリーズユーザーの買い増しなども狙う。
ボディカラーはブラック、シルバー、ホワイト、レッドの4色。ブラックはEOS上位モデルと同じ高耐久・高品位な塗装を施したという。
EOS Mは、EOSの基本コンセプトである「快速・快適・高画質」に「軽快」を新たに加えたものという。デザインもEOSデザイン思想を継承し、タッチパネルの直感操作により初心者にも使いやすい操作感を実現した。
なお、EOS M専用のレンズとして、「EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM」(3万6750円)と「EF-M22mm F2 STM」(3万1500円)もラインアップする。ボディと同様に9月中旬に発売予定だ。
いずれのレンズも、グラファイトシルバーの外装色で、高い質感のアルミアルマイト処理を生かしたもの。どのカラーともマッチするようデザインしたという。手になじむフィット感と操作性を追求し、凹凸の滑り止め加工したフォーカスズームリングも特長の一つだ。
なお、EOS Mのレンズをその他のEOSシリーズで使用することはできない。
主な製品ラインアップと価格は下記のとおり。
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