J:COM、全番組VODの「WARNER TV」をスタート--独占配信ドラマも

加納恵(編集部)2010年07月07日 16時56分

 ジュピターテレコム(J:COM)は7月7日、オンデマンド型チャンネル「WARNER TV」を開始すると発表した。7月15日から提供する。

 WARNER TVは、ワーナー・ブラザースのテレビシリーズをオンデマンド形式で提供する新サービス。従来のビデオ・オン・デマンド(VOD)視聴が作品ごとに課金されていたのに対し、月額料金のみで作品を視聴できることが特長だ。

 ジュピターテレコムの上席執行役員である中谷博之氏は「テレビを見るには、長い間番組表に合わせることが必要だった。しかし近年は、ライフスタイルの多様化、録画機の大容量化、デジタル化、双方向化といった環境を背景に、リアルタイム視聴からオンデマンド視聴へと変化してきている。J:COMでは、2005年にVODサービスを開始して以来、2万5000以上のタイトルを配信してきた。現在では約170万世帯が視聴できる日本最大のテレビ向けVODサービスを展開している。今回のWARNER TVの開始により、新たな多チャンネル視聴者層を開拓していきたい」と開始に至る経緯を話した。

 視聴するには、J:COM TV デジタル(月額利用料:5229円)、J:COM TV デジタルコンパクト(月額利用料:4389円+1050円)、J:COM TV デジタル My style セレクト(月額利用料:4980円/7月15日から提供開始)のいずれかに加入することが必要になる。

 配信されるのは「ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ」「コールドケース」「ER 緊急救命室」など、ワーナー・ブラザースが手がけた人気TVシリーズ。J:COM独占配信として「サウスランド(仮題)」(近日配信)と、「イレブンスアワー(仮題)」(2010年秋配信予定)の2タイトルも用意されている。どちらも日本未放送、DVD未発売の作品になり、今後も年に数本はこうした独占コンテンツを投入予定としている。

 7月は50話以上、8月以降は毎月100話以上を配信する予定。視聴番組は一時停止や早戻しにも対応する。

  • ジュピターテレコムの上席執行役員である中谷博之氏(左)と、ワーナー エンターテイメント ジャパンの代表取締役社長であるウィリアム・アイアトン氏(右)

  • WARNER TVは基本パッケージ料金のみでオンデマンド作品を視聴できる

  • テレビの視聴スタイルはオンデマンド型へと移行してきているという

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