メモリーテック、クリプトン、キュー・テック、カメラータ・トウキョウのポスプロダクションやCD制作などを手がける4社は9月25日、BDによるハイレゾリューションオーディオを発表した。次世代CDとして、今後広く提案していく。
現在サンプルディスクを開発した段階で、11月をメドにカメラータ・トウキョウから製品版のリリースが予定されている。加えて大手レコード会社からも年内に数タイトルの発売が計画されているとのこと。販売価格に関しては「SACDの価格に準じた形になるだろう」としている。
現状DVDオーディオなどのネーミングはつけられておらず「BDによるハイレゾリューションオーディオと呼ぶにはあまりにも長いので『ブルーレイミュージック』などと呼んでいる」(メモリーテック代表取締役社長の堀徹氏)とのことだ。
レコーディングスタジオで録音されたハイビットサンプリングのマスター音源を、24bitのハイビット、96kHz/192kHzのハイサンプリングのままBDに収録するのが特長で、非圧縮の音楽ファイルをそのまま取り込めるとのこと。BD-Video規格に準拠しているため、すべてのBDプレーヤーで再生ができる。
通常のBD-Videoでは、動画の情報量が大きく、音声帯域は少ない状態で収録されているが、今回のBDは映像を静止画にして情報量を抑え、音声帯域を拡大した状態で収録している。
楽曲名やジャケットイメージなどは静止画として表示され、そこから曲選択ができる。ただしトレイに挿入後は曲がスタートするなど、CD同様の使い勝手も確保されており、モニタを見なくても使用可能だ。
使用するBDは1層で、BDプレーヤーからHDMI出力が可能。コピープロテクトにはAdvanced Access Content System(AACS)を使用する。
音楽マスタリングスタジオ向けの専用オーサリングソフトを開発し、音楽スタジオでのオーサリングもできるとのこと。オーサリングにはキューテックが開発した専用のFORS(フォルス)システムを採用する。
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