セーラー万年筆、創業100周年記念ガラスCDを発売--新たな柱へ事業提携も強化

 セーラー万年筆は5月26日、創業100周年を記念し、ガラスCD「Extreme HARD GLASS CD」の特別企画作品を発表した。「世界音楽遺産~SP盤高品位ハード・ガラスCD復刻コレクション」など、8タイトルを発売する。技術開発を手がけるエヌ・アンド・エフとの事業提携関係をさらに深め、セーラー万年筆のロボット機器事業部にガラスディスク事業室を新設。今後は商品企画から、製造、販売まで供給体制を一体化していくという。

 ガラスCDは、通常のCDに比べ、形状変化に強く、安定した高音質を再生できることが特長だ。エヌ・アンド・エフでは、2006年に世界で初めて音楽用のガラスCDを開発。2009年からはセーラー万年筆と事業提携 し、Extream HARD GLASS CDの制作、販売に取り組んできた。

セーラー万年筆代表取締役社長の中島義雄氏 セーラー万年筆代表取締役社長の中島義雄氏

 セーラー万年筆代表取締役社長の中島義雄氏は「セーラー万年筆は、日本最初の万年筆メーカーだ。その後もボールペン、筆ペンなど日本初の筆記具を発売し、チャレンジを続けてきた。しかし最近、筆記具のマーケットが縮小傾向にあり、新たな柱として産業用ロボットに取り組んでいる。さらに次の100年、事業を継続するには業種にこだわらず挑戦をしていかなければならない。ガラスCDはそうした挑戦にふさわしい文化的インパクトのある製品。セーラー万年筆のもう1つの柱として世に出したい」とガラスCD事業への思いを話した。

  • ガラスCDの特別企画作品

 100周年記念CDとして発売されるのは、世界音楽遺産~SP盤高品位ハード・ガラスCD復刻コレクション5タイトルと、「日付のないカレンダー+この広い野原いっぱい&さとうきび畑」(森山良子)、「新たなスタート~バッハ&イザイ無伴奏III」(ジョセフ・リン)、「シューマンとショパンの協奏」(マルタ・アルゲリッチ)の8タイトル。いずれもガラスCDと、比較視聴用の通常CDのセットで販売される。

 うちシューマンとショパンの協奏は東日本大震災の支援チャリティとして300部限定で販売されるもの。ガラスCDのスタンパと通常CDのプレスは、被災した仙台の工場で製造されているほか、収益は被災者の復興支援のために寄付されるという。

 100周年記念CDの発売は5月27日からで、価格は9万8700円より。セーラー万年筆のオンラインストア「セーラー・ショップ」またはステレオサウンドのオンライストアにて発売される。すべて受注生産で、受注から約2週間程度で受け取ることができる。追って、オーディオ専門店などでの販売体制も整えるとしている。

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