ビクターエンタテインメントは12月10日、最高品位なガラスのCD「K2HD MASTERING+CRYSTAL」を「Super Excellent Glass」シリーズとしてリリースすると発表した。完全予約生産で2009年4月から発売される。価格は1枚18万円となる。
K2HD MASTERING+CRYSTALは、従来カットされていた20kHz以上の音楽情報を20kHz以内に収めることで、広帯域な表現を可能にする「K2HD MASTERING」技術と、液状の樹脂を用いた紫外線硬化方式とディスクの基板に光学用ガラスを使用した「CRYSTAL DISC」を組み合わせて開発したもの。CRYSTAL DISCは、DVD・CDなどディスクの製造を手がけるメモリーテックの独自技術となる。
ビクターエンタテインメントの音楽事業80周年記念企画の一環として生産されるという。基板に光学用ガラス、ディスクの反射膜に金を採用しているが、再生は通常のCDプレーヤーで可能だ。
これまでのCDでは再現できなかった高音域や音場感を再現できることが特徴で、マスターテープの音源を忠実に再生するという。また、ガラス素材は耐久性、摩耗性に優れ、経年変化による盤の反りや変形といった劣化も低減できるとのことだ。
「Super Excellent Glass」シリーズとして販売される作品は、村治佳織「アランフェス協奏曲」、フジ子・ヘミング(ピアノ)「奇蹟のカンパネラ」、川井郁子「新世界」の3タイトル。シリアルナンバー入りで特製アクリルケース付き、豪華ケース入りとなる。3タイトルともに発売は4月22日。
なお、K2HD MASTERING+CRYSTALのSuper Excellent Glassシリーズは、2009年2月21日〜23日まで、パシフィコ横浜で開催される「A&Vフェスタ2009」の会場にて試聴できる。
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