先日のWarner Bros. Entertainmentに引き続き、今度はSony PicturesがGUBAとの提携を通じた映画配信を発表し、またNBC Universalも最大手のYouTubeとテレビ番組の配信計画を発表するなど、このところ動きが一段と活発化している動画共有サイト。「本当に継続可能なビジネスモデルが見つけ出せるのか」との疑問もなくなっていませんが、それでもこの分野への新規参入が止まる様子はありません。
そうしたなか、あのDisneyを追われたMichael Eisner(元CEO)が役員会に名を連ねるという「Veoh」は、今年春に複数のベンチャーキャピタル(VC)やTime Warnerから1250万ドルの資金を調達したことで話題を集めました。
Veohのウリは、「フルスクリーンで楽しめるテレビ並みの高画質動画を配信」可能にすることだそうですが、これは専用のダウンロード/再生ソフトを利用することで可能になります。実際に試してみたところ、たしかによくあるウェブブラウザ内にエンベッドされたものよりも迫力のあるビデオが楽しめました(ただし、高品質の動画がアップロードされるかどうかは、あくまでユーザー次第なので、すべてがフルスクリーンでの視聴に耐えるものというわけではありません)。
さらに、こうしたサービスのご多分に漏れず、勝手にアップロードされたと思われる著作権付きのコンテンツも多数目立ちます(この問題が解決されないうちは、広告収入をあてにすることはむずかしいはず)。前述のEisnerはRed Herringとのインタビューのなかで、「Veohがテレビの世界に革命を起こす」と発言していますが、はたしてどんな秘策でこうした厄介な問題を乗り越え、新たに継続可能な草の根型ネット放送のスタイルを生み出せるのかに注目です。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」