この記事はPolldaddyのDavid Lenehanが執筆し、Richard MacManusが編集した。Davidは、2月にロンドンで開催された「Future of Web Apps」イベントの記事も執筆している。写真はRoute79がFlickrで提供してくれたものを掲載している。
2007年2月22日夜にロンドンで開催されたマッシュアップイベントに参加してきた。このイベントはVecosysとeTribesが開催したものだ。この夜の話題は「次は何だ、Web 3.0:セマンティックウェブの到来」というものだった。パネルディスカッションの参加者は、SegalaのPaul WalshとX-Port LtdのMark Birbeck、Tony Fishで、この夜の座長を務めたのがSethi Samだった。Samはまず、現状でのセマンティックウェブの動きとマイクロフォーマットの出現というトピックで話を切り出した。彼はHCardやHCalendarなどのフォーマットを使っているいくつかのサイトの例を示した。マイクロフォーマットになじみのない読者には、 worldcupkickoff.comというサイトがよい例となるだろう。このサイトのカレンダーアプリケーションでは、ユーザーがワールドカップの試合の日付を記録するところでHCalendarフォーマットが使われている。マイクロフォーマットは現状ではサードパーティーの提供するプラグインを導入したブラウザでしかサポートされていないが、Firefox 3ではネイティブサポート(はじめから搭載される機能となる)されることが、現時点でほぼ確実になっている。
注:マイクロフォーマット:メタデータの一種で、HTMLコンテンツにその内容を追加的に記述するためのフォーマット。ウェブコンテンツの内容を考慮したデータベース化を進める目的で使用される。マイクロフォーマットの標準はXML(XHTML)の技術で構成される。
Mark Birbeckが最初の話者で、彼は自分の製品であるX-PortとSideWinderを説明していた。SideWinderはデスクトップ上で JavaScriptなどのウェブベースの技術を使えるようにするプラットフォームだ。ラッパープログラムを噛ませることで、ウェブアプリケーションをデスクトップ上で実行することができる。わたしはこの製品の価値がよく分からないのだが、彼にそのメリットを十分説明できるだけの時間があったとは思えない。XPortはXFormsプロセッサである。ここではXFormsについては触れないが、わたしが詳しく追いかけている技術であり、自分自身のしていることにも影響がある。
次の話者はPaul Walshで、彼はContent Labelフォーマットについて熱心に話していた。彼のアイデアはこのイベントでの多くの議論の題材になった。Content Labelは、ウェブサイトのコンテンツを説明できるようにするものだ。Content Labelはページの内容を説明するRDFファイルであり、ウェブページにリンクされる。これはメタデータであり、古いHTMLのmetaタグに非常に近い目的で使うことができる。Content Labelの違うところは、この情報を認証することができることだ。
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