「家族揃ってお茶の間でテレビを見る」時間数は、以前より確実に減ったような気がします。このテレビ視聴時間の増減に関しては、現在様々言われております。
上記のように、増える要因、減る要因様々言われているのが現状であります。それは、映像というものが、今後テレビを介したHDDで見られるか、その他のデバイスで見られるか、が鍵をにぎっているような気がします。
広告市場にとって、一番大きな市場であるテレビの動向を考えることは極めて重要なことです。しかし私はもう一つ大きなことを忘れちゃいけないと思うのです。本日の話は、極めて個人的な見方かもしれませんがご容赦ください。以下は私の1週間における平均的なメディア接触内容です。
これを見ると、(私が特に多いのかもしれませんが)「いかに移動中にメディアに接触しているか」ということです。しかもテレビ・PCを除き、殆どのメディア接触が移動中であります。今後、ワンゼグ、小型PC等が流行ってくると、移動中に見たいメディアがまた増えるわけです。
「メディアは家でみるもの」の古臭い考えは陰をひそめ、インターネットは、普及理由通り「どこでも」「いつでも」を可能したと思うのです。その意味では、エンドユーザーの「移動中の『こまぎれ』時間」を利用したメディアサービスは、今後一層可能性がでてくるわけです。
メディア別に考える市場発想も良いとは思いますが、広告市場をユーザー行動別に大別して考えることこそ広告業に携わる人にとって重要なことと思います。
最後に、以下参考までに移動中の時間とはどういうことなのか、私見を書いておきます。
上記の時間は、おそらく何かしらのメディアに接触していると思います。
大手広告代理店退職後、財団法人社会経済生産性本部において経営コンサルタントの認定を受け、その後1999年9月株式会社オプト入社。2001年1月より同社代表取締役COO。2006年1月より同社代表取締役CEO。慶應義塾大学経済学部卒、産能大学大学院経営情報学研究科(MBA課程)卒、中小企業診断士。デジタルハリウッド大学院教授(「インターネットマーケティング」担当)。「サイバーコミュニティを使った『ニーズ調査』の有効性に関する比較研究」(経営情報学会2000年、共同研究)、「インターネット広告による売上革新」(同文舘出版2006年、共著)等学会・講演活動多数。
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