購入場所の次に気になるのが金額です。音楽に対して毎月どのくらいの金額を費やしているのでしょうか?
●あなたは音楽の購入に毎月いくら使っていますか?(択一回答)
1 | 1000円未満 | 62.9% |
2 | 1000円以上〜5000円未満 | 34.2% |
3 | 5000円以上〜1万円未満 | 2.5% |
4 | 1万円以上〜5万円未満 | 0.3% |
5 | 5万円以上 | 0.1% |
CDを購入するよりも、レンタルショップの利用頻度が高いのでしょうか? 音楽に費やす毎月のお金が1000円未満の方が過半数を超えています(62.9%)。1問目の回答とこの回答から、レンタルしたCDをデジタルオーディオで楽しむといった利用シーンがうかがえます。
さらに、音楽配信サイトではアルバム購入だけでなく、気にいった楽曲だけ厳選して購入できるというのも金額を下げている原因の1つではないでしょうか。また、趣味嗜好の多様化が進んだ現在は、大勢の人がヒットチャートを追い求めていた時代とは異なり、「みんなが聴いているから買う」ということも少なくなってしまったのかもしれません。
それでは、こうして手に入れた音楽はどこで楽しんでいるのでしょう? 続いては、音楽を持ち運んで聴く手段について尋ねてみました。
●あなたが利用している携帯可能な音楽プレーヤーは何ですか?(複数回答 3つまで)
1 | 利用していない | 28.3% |
2 | iPod、iPod nano、iPod Shuffle | 20.8% |
3 | 音楽再生機能搭載の携帯電話 | 18.6% |
4 | ノートPCの音楽再生ソフト | 15.5% |
5 | ポータブルCDプレーヤー | 15.2% |
6 | その他デジタル音楽プレーヤー | 14.8% |
7 | ポータブルMDプレーヤー | 12.9% |
8 | WALKMAN(デジタル音楽プレーヤー) | 7.1% |
9 | ポータブルカセットプレーヤー | 3.5% |
10 | 携帯ゲーム機 | 3.1% |
時代の流れか、デジタル音楽の利用は浸透していて、CD、MD、カセットテープの利用者は減りつつあるようです。携帯可能な音楽プレーヤーの中では、iPodシリーズの利用率がトップです(20.8%)。しかし、続く携帯電話の利用率も負けてはいません(18.6%)。iPodシリーズに「その他デジタル音楽プレーヤー」と「WALKMAN(デジタル音楽プレーヤー)」を加えたデジタル音楽プレーヤー全体の合計(47.2%)と比較すると携帯電話の利用率はぐんと下がるものの、携帯電話でしっかり音楽を聴くことができれば、携帯プレーヤーを持たなくてもいいので、こうした利便性も支持されているのでしょう。
アップルがiPhoneをリリースし、それを多くのユーザーが歓迎しているのもうなずけます。また、携帯可能な音楽プレーヤーを所持しないという回答も少なくありませんでした。やはりCDやMDを家で聴くだけ、というスタイルもまだ健在ということでしょうか。
それでは携帯可能な音楽プレーヤーに求められるポイントとはどんなものなのでしょうか?
●あなたが携帯可能な音楽プレーヤーを選ぶ際に重視するポイントは何ですか?(複数回答 3つまで)
1 | 価格 | 68.5% |
2 | デザイン | 36.8% |
3 | 保存容量 | 33.3% |
4 | 操作性 | 30.3% |
5 | サイズ | 19.1% |
6 | バッテリー | 18.6% |
7 | 重量 | 15.5% |
8 | ブランド名 | 12.9% |
9 | 使用するメディア | 10.9% |
10 | マルチメディア性 | 1.8% |
やはり価格は大半の人が考慮しています(68.5%)。保存容量は多くたくさんの曲を持ち運べる(36.8%)、デザインは気にするものの(36.8%)、ブランドにはあまりこだわらない(12.9%)というのも経済性重視の表れでしょう。また、動画が見られるプレーヤーも増えてきていますが、「音楽を聴く」と「映像も視聴する」では需要が異なるのか、そもそも持ち歩きたいキラーコンテンツがないのか、マルチメディア性(1.8%)はほとんど期待されていないようです。
テクノロジーの発展によって、音楽はより身近に、手軽になっています。たくさんのより良い音楽をより安く入手して楽しむといった傾向は今後もすすんでいくことでしょう。これに応じて、音楽の作り手の需要も高まっているのではないかと思います。インターネットなどを通じた発表の手段も手軽になってきていることから、世界中からたくさんのスターが生まれていく時代になるかもしれません。
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