日本経済団体連合会(経団連)の調査によると、大手企業の今夏のボーナスの平均支給額は約89万円だそうです。公務員のボーナス(期末手当)も増加しています。景気回復の波が一般消費者にまで及び、個人消費が拡大するのではないかと期待されています。
量販店をのぞくと、サッカーのワールドカップを巻き込んだボーナス商戦で大きく賑わっています。そこで今回は、この夏のボーナスシーズンに、どんなデジタル家電を買っているか調査しました。今年の夏のボーナスの一番の使い途(最も金額が大きいもの)を聞いたところ、次のような結果となりました。
●今年の夏のボーナス、一番の使い途は?
1 | ボーナスをもらう予定がない | 31.1% |
2 | 貯金 | 18.9% |
3 | 旅行・レジャーの費用 | 13.5% |
4 | ローンの返済 | 12.8% |
5 | デジタル家電(液晶テレビ、パソコンなど)の購入 | 9.5% |
6 | ファッション(洋服、時計、コスメなど)の購入 | 2.6% |
7 | 白物家電(冷蔵庫、洗濯機など)の購入 | 2.5% |
8 | 投資・金融商品(株式、投信など)の購入 | 2.4% |
9 | インテリア家具(ソファ、テーブルなど)の購入 | 1.2% |
ふたを開けてみると、意外にも3人に1人(31.1%)はボーナスをもらう予定がないことがわかりました。会社に勤務している人が多いと見られる20代〜50代の男性に限っても、ボーナスをもらう予定がない人は29.1%を占めます。個人レベルの景気回復は、まだ一部に限られているようです。年棒制の採用や非正社員(パートタイマーなど)の増加など、企業の雇用形態の変化も影響しているのかもしれません。
ボーナスがもらえる人でも、その多くを貯金(18.9%)して“使わない”人や、各種ローンの返済(12.8%)で“使えない”人が多いようです。大半を消費にまわす人でも、デジタル家電の購入に一番費やす人は9.5%にとどまりました。
ボーナスがある人には、デジタル家電の購入にあてる金額も尋ねてみましたが、「1万円未満」という回答が半数(49.8%)を占めました。10万円以上を費やす人は17.1%で、ボーナス商戦の賑わいに反し、高額なデジタル家電を買う人は少ないようです。
このような状況で、夏のボーナスシーズンに購入した家電はあるのでしょうか。デジタル家電を中心とした20種45品目のなかから、このボーナスシーズンに買った(または買うと決めている)ものを挙げてもらったところ、上位10品目は次のようになりました。
●この夏のボーナスシーズンに購入、もしくは購入を決めているものは?(複数回答)
1 | デジタルカメラ(4万円未満のコンパクト型) | 4.2% |
2 | ハイビジョン液晶テレビ(28〜39型のもの) | 3.5% |
3 | 携帯音楽プレーヤー(iPod、ウォークマンなど) | 3.5% |
4 | DVD/ハードディスクレコーダー(地上デジタルテレビチューナー搭載) | 3.2% |
5 | 携帯ゲーム機(ニンテンドーDS、PSPなど) | 3.2% |
6 | 携帯電話、PHS(テレビチューナなし) | 3.0% |
7 | デスクトップパソコン(テレビチューナなし) | 2.0% |
8 | ノートパソコン(テレビチューナなし) | 1.8% |
9 | デジタルカメラ(4万円以上のコンパクト型) | 1.8% |
10 | 洗濯乾燥機 | 1.7% |
ひとつも該当するものがない | 62.2% |
ボーナスをもらう予定のない人が多く、ボーナスはもらえてもデジタル家電の購入に費やす金額が少ないことを受け、どの商品も購入率が低い結果となりました。
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