森祐治
2007/11/05 08:00
コンテンツ領域の見本市などを連携させた「第1回JAPAN国際コンテンツフェスティバル(CeFesta:コ・フェスタ)」が10月28日で閉幕した。そこではコンテンツの連携を目的にさまざまなイベントが行われたが、CoFestaを通じて、単純なコンテンツ間の連携は既存の業界単位では極めて困難であるという現実と直面すると同時に、これまでとは違った方向の可能性を見出した人も多かったのではないか。
「コンテンツ立国」を目指す政府が音頭を取り、Multi Contents Linkをキーワードに、既存の様々なコンテンツジャンルの学会や見本市などをまとめ、プラスアルファのイベントを加味することで、世界最大のコンテンツフェスティバルへ発展させる・・・。そんなコンセプトの下、9月後半から40日間にわたって開催されたCeFestaが10月28日で閉幕した。
9月19日の東京国際フォーラムでのグランドオープニングセレモニーを皮切りに、翌20日から開催された東京ゲームショウ、24日にはデジタルゲームの学会であるDiGRAが続き、18のオフィシャルイベントがラインアップした。そして10月28日、東京国際映画祭のコンペ部門グランプリ受賞作「迷子の警察音楽隊」の上映で締めくくられた。
マスメディアで積極的にプロモーションがなされたわけでもないが、期間中、パートナーイベントも含めるとかなりの数のイベントが開催された関東や関西では、佐藤可士和氏がディレクションを行った、白地にレインボーカラーの小片が円環状に舞うアートワークを見かけた方も少なくあるまい。
ちなみにCoFestaでネットされたイベントの一覧は下記のとおり。
CoFestaを支援するための「100人委員会(実際には100社を超える賛同を得ているそうだ)」に、弱小ベンチャーながらTHINKも参加させていただいた。それもあってか、CoFestaのシンポジウムやセミナーに登壇した回数は7回。THINKとして開催をお手伝いしたり、ブースを出したりしたもの、あるいはパートナーイベントにはならなかったもののCoFestaに関連した催事も含めれば、参加イベントは優に10を超えた。それもあって、僕にとってはこの40日間はCoFesta月間とも言える状態だった。
とはいえ、会期中に開かれたイベントの多くは、これまでもこのシーズンに、毎年、あるいは隔年で開催されており、CoFestaの実施の有無にかかわらず独自に開催されていたものがほとんどだといってもいいだろう。そのため、第1回目の開催とはいえ、イベント相互の連携という点を含め、コンテンツ間の、あるいはその関係者間の有機的な連携という目標の達成にほど遠いという批判を、完全に否定することは難しい。
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森さんのオピニオンはいつも更新を楽しみにおり大変勉強になります。
ただ今回のご意見に関しては、もっと厳しいコメントを出されても良いのではないかと思います。全体的に主催者を養護する関係者の論理であるように感じます。
聡明な森さんが既にお気づきであることは文脈から想像されますが、こういうことは民間がやることで政府がやるべきことはもっと他にあると思います。
ここで「やるべきこと」を列挙しても釈迦に説法ですので割愛しますが、既に一定のマーケットが存在するセクターを国がサポートする必要はなく、民間ではROIの観点から取り組めない分野にこそ国家が支援する意味があります。
お役人が自身の出世のために描く稚拙な構想の片棒を担がされる民間とその原資を支払う国民は被害者であり、国策として税金の投入で行うコンテンツ産業育成とは何かを国には真剣に考えて欲しいです。
CoFestaを主導された方々にとっては森さんが若干でも肯定的なご意見を発表されたことがせめてもの救いだったのではないでしょうか。
今後も鋭く有益なオピニオンのご発表を期待致します。