海外ではここ最近、大型ディスプレイを搭載した「フルタッチケータイ」が増えている。操作性がいいこともあるが、数字キーのないすっきりしたデザインはファッショナブルであり、また写真や映画などを見るのにも適している。デザインがよりスタイリッシュになり、機能としてもメディアプレーヤー化が進んでいるわけだ。中国トンデモケータイもタッチパネルや音楽・動画再生はだいぶ前からお手のものだったが、端末デザインも最近のトレンドであるフルタッチスタイルが急増している。
そんなことから、最近では中国のトンデモケータイ売り場に行くと、あちらこちらでスタイリッシュなケータイが並べられていることが多い。トンデモケータイなのに垢抜けたデザインの製品が並んでいる様は、こんなところにも時代の流れが押し寄せているんだなぁと感じさせられるところである。まぁそれはもちろんのことで、彼らだって売れるケータイを作ろうと必死に開発を進めているのだろう。
だがトンデモケータイを売っている店は、やっぱりトンデモナイところが多いのか。とあるお店のショーケースをのぞいてみたら、某有名ブランドのデザインにそっくりなポーチというか大きい財布というか、それがずらりと積んであった。
そうか、ケータイだけじゃ食っていけないんだなぁ。だけど、こんなものがこんな場所で売れるのだろうか?──てか、それ以前にこのデザインはいいんだろうか?などと疑問に思いつつ、興味本位で聞いてみた。「このポーチ、いくら?」。すると店員さんは不思議なことを言ってきたのだ。
「え?うちはポーチだけは売らないよ」
「だけ」ってどーゆー意味?よくわからぬままにとりあえずそのポーチを出してもらうことにした。手に持ってみるとずしりと重く、こりゃ中に何か入っているようだ。ファスナーを開けてみると、なんとその中に入っていたのはケータイ一式。しかもきれいに納められている。スタイリッシュなケータイにはファッショナブルな入れ物を、ということなのだろうか。安易な考えかもしれないが、これで十分他社製品と差別化できるのだから侮れない。でもこんなものをパッケージにしちゃうだなんて、やっぱりコピー品が多い中国だからなのだろうか?
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