処方薬をUber Eatsで30分以内に配達--メドレーのオンライン診療「CLINICS」

 メドレーは3月28日、オンライン診療やオンライン服薬指導を受けた患者に向け、オンライン服薬指導後、約30分を目安に処方薬を届ける当日配達機能の提供を4月上旬より開始すると発表した。

 患者向け総合医療アプリ「CLINICS(クリニクス)」の利用者を対象にしたサービスとなる。

 今までも当日配達サービスを提供しているプラットフォームはあったが、今回、メドレーは、Uber Eats Japanによる、「Uber Direct」の配送ネットワークと連携する点を特長としている。

 配送料金は、2kmまでが全国一律790円(税込)。2km以降は、1kmごとに100円(税込)追加となる。配達が可能な範囲は、配送元の調剤薬局から直線距離で5km圏内だ。

 Uber DirectはUberが構築している配達パートナーのネットワークを活用し、Uber Eatsのアプリ経由以外でも「モノの移動」を提供するラストワンマイルデリバリーサービスだ。過去1カ月間に配達を行った実績を持つ、月間10万人のアクティブな配達パートナーを有している。

オンライン診療から処方箋の当日配達の流れ
オンライン診療から処方箋の当日配達の流れ

 これにより、メドレーが提供するかかりつけ薬局支援システム「Pharms(ファームス)」を導入している全国1.2万店舗の調剤薬局を通じて、広範な地域でかかりつけ薬局から患者のもとへ、必要なときにすぐ処方薬を届けられるようになる。

 なお、今回の連携にあたっては以下をはじめとした処方薬配送におけるガイドラインや規約等を定めている。

【配送品目の制限】

● 以下に該当する品目の配送禁止

○ 品質の保持(温度管理を含む)に特別の注意を要する薬剤
○ 早急に授与する必要のある薬剤
○ 麻薬や覚醒剤原料
○ 放射性医薬品、毒薬等、流通上厳格な管理を要する薬剤等
○ 一つの配送注文で患者への請求金額が20万円を超える薬剤

 

【梱包】
● 個人情報保護のため、処方箋の内容(個人情報や薬品の詳細)が配達パートナーには確認ができない梱包で実施
● 配送元となる薬局店舗の名称・住所等が判別できるラベルを梱包の外に添付
● 医薬品の購入者宛の案内は、商品の梱包内に同封

 

【配送手段】
● OTC医薬品を含む医薬品の玄関先への置き配達は禁止。購入者が届け先に不在の場合は、商品を店舗に返却
● 処方薬の配送においては、配送証明として受取人による「署名」が必須

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