Zoomは米国時間3月27日、OpenAIなどの技術を活用して共同作業を促進し、業務のワークフローを最適化できるAI機能を「Zoom IQ」に追加したことを発表した。
Zoom IQにはこの1年間で、スマートミーティングレコーディングなどのさまざまな機能が追加されている。今回は、チャットスレッドの要約やテキスト生成など、AIに基づく生産性向上機能が追加された。
テキスト生成機能である「Zoom IQ chat compose」(チャット作成)と「Zoom IQ email compose」(メール作成)は、ジェネレーティブ(生成系)AIを利用して、会話の文脈やユーザーの指示を基に、メッセージや返信の草案を作成する。
「Zoom IQ meeting summary」(ミーティング要約)機能は、ミーティングの内容をリアルタイムに自動的に要約する。ミーティングに遅れて参加した場合、この機能を利用することで、聞き逃した部分を確認してすばやく状況を把握でき、Zoom IQにさらに質問することもできる。
セッションが終了すると、要約が共有可能なフォーマットで「Zoom Team Chat」に提供される。チームはそれを見て、ミーティングの内容や提案されたアクションアイテムを確認できる。
Zoomによると、Zoom IQの新機能は、「一部の顧客を対象に招待制で」4月から提供開始予定だという。
AI機能を導入した生産性ツールは、Zoomが初めてではない。「Slack」「Google Workspace」「Microsoft 365」のいずれも、それぞれ独自のAI統合が3月に発表されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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